産業カウンセラー

職場カウンセリングに関する代表的な資格です。

職種・業界:

産業カウンセラー

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 11月中旬~12月上旬
試験実施日: [学科試験]:1月下旬の日曜日
[実技試験]:学科と同じ週の土曜日または翌日日曜日
合格発表日: 3月上旬
受験地  : 札幌・(盛岡)・仙台・東京・横浜・高崎・(静岡)・名古屋・金沢・大阪・岡山・(広島)・松山・(北九州)・福岡・(熊本)・宮崎・沖縄
※( )は学科試験のみ実施
取得方法 : 試験合格
※産業カウンセラーとして活動する場合は要登録
有効期限 : 生涯有効
※登録期間は5年間(研修などにより更新可能)

【メリット】社内評価★☆☆ 独立開業★☆☆ 社会生活★☆☆こんな資格

 以前は労働省(現.厚生労働省)の認定資格であったこともあり、心理・カウンセリング関連の資格の中では認知度の高い資格の一つです。職場内での、「メンタルヘルス」「キャリア開発」「人間関係開発」がカウンセリングの主な領域になります。
 産業カウンセラーの資格試験を受けるには、日本産業カウンセラー協会の養成講座を修了しているか、もしくは、大学や大学院で心理学関係の学部・専攻課程を修め、カウンセリング関連の科目を20単位以上取得していることが要件となります。
 カウンセリングは職種として成り立ちにくいのが現状ですが、資格取得者の多くは、管理職として部下指導や組織管理に役立てたり、人事労務部門において労務管理にその専門性を生かしており、独立して教育研修やカウンセリングを請け負っているケースもあります。また、医療職の女性が多いのも、この資格の特徴です。
 産業カウンセラーとして活動するためには協会への登録が必要ですが、登録後、協会主催の講座を受講するなど研さんを積むことによって、上級資格であるシニア産業カウンセラーの試験を受けることもできます。

【専門性】知識★★☆ 技能★☆☆ こんな試験

 学科試験と実技試験が行われます。
 学科試験は5肢択一のマークシート方式で、基本的な知識を問う一般問題と逐語(カウンセリングのやりとり)の事例を読んで答える逐語問題が出題されます。一般問題・逐語問題それぞれ概ね60%以上の得点であることが合格の条件とされています。
 実技試験は、学科試験の約1週間後に行われます。受験者相互によるミニカウンセリングのロールプレイを行い、その後、試験官による質疑応答の口述試験となります。産業カウンセラーとしての基本的態度、適切な技法、自己理解的側面、社会的貢献への認識について試されます。
 学科試験・実技試験のいずれか一方のみ合格の場合は、合格した試験は2年間(2回)は受験免除となります。
 また、養成講座の受講生の場合、面接実習において実技能力が一定水準以上であれば、講座修了の年を含めて3年間(3回)は実技試験が免除されます。

【目安】受講期間7ヵ月間、費用22万円程度(※養成講座受講の場合)こんな勉強

 協会の養成講座には、通学制と通信制の2つの種類があり、どちらも20歳以上であることが受講条件です。
 通学制講座は、全国の協会支部において4月から11月までの7ヵ月間行われ、土日や夜間のコースもあります。内容的には、理論講座(講義)、面接実習(カウンセリング演習)、在宅研修(作文・小論文・対話分析)、自主学習(DVD視聴)があり、なかでもボリュームが大きいのが面接実習で104時間に及びます。
 通信制講座は、11月から翌年10月までの1年間のコースになります。カリキュラムは通学制と同じで、添削指導によって学習進捗の管理が行われます。面接実習(カウンセリング演習)についても通学制と同じで、16日間のスクーリング参加が必要となります。
 通学制も通信制も、面接実習で一定水準以上の成績の場合は、3年間(3回)は実技試験が免除されます。
 なお、学歴が受験資格を満たしている場合は、養成講座で使用するテキストが販売されていますので、このテキストを使って独学で勉強することもできます。

参考書・問題集
  Amazon(本)
通信講座
  ケイコとマナブ.netで探す(産業カウンセラーの通信講座)

試験概要

◆主催団体
  一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
◆試験科目
●学科試験
(1)学科試験1:産業カウンセリング概論/カウンセリングの原理及び技法/パーソナリティ理論/職場のメンタルヘルス
(2)学科試験2:事例検討
●実技試験
ロールプレイ及び口述
◆合格基準
●学科試験:(1)(2)とも概ね60%以上の得点
●実技試験:概ね60%以上の得点
◆合格率
学科試験・実技試験とも70%前後


 
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