理容師

理容師のしごとができる国家資格です。

職種・業界:

理容師

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: [春期]:11月上~下旬
[秋期]:5月上~下旬
試験実施日: [春期]
実技試験:2月上旬、筆記試験:3月上旬
[秋期]
実技試験:8月上旬、筆記試験:9月上旬
合格発表日: [春期]:3月下旬
[秋期]:9月下旬
受験地  : 35都道府県
※筆記試験は、北海道・岩手・宮城・埼玉・千葉・東京・神奈川・石川・愛知・大阪・兵庫・広島・愛媛・福岡・鹿児島・沖縄
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★☆☆ 社会生活★☆☆こんな資格

 理容師は、理容師法という法律で業務内容や免許基準が定められている国家資格です。同じ髪型を整えるしごとに美容師がありますが、美容師は美容師法に基づく国家資格になります。それぞれの法律によれば、理容は「頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えること」に対して、美容は「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」と定義されていますので、理容師はカットや髭剃りが中心、美容師はパーマやセットが中心になります。
 理容師の免許は、国家試験に合格して、登録のための免許申請を行うことによって取得できます。国家試験を受験するためには、理容師養成課程のある専門学校などの卒業(見込み)が条件となります。
 理容師の職場は床屋や理容院ですが、シャンプーなどの補助的なしごとから一つずつ覚えていき、独り立ちできるまでには数年かかるのが一般的です。1000円カットの店など、安さや早さを売りにしたお店は増えていますが、経営的には厳しいこともあって、受験者数は美容師の10分の1程度に止まっています。

【専門性】知識★☆☆ 技能★★☆ こんな試験

 試験は年2回、春先と秋口に全国で行われます。
 最初に実技試験が行われ、約1ヵ月後に筆記試験が行われます。実技・筆記どちらか一方のみ不合格の場合は、次回行われる試験に限り、合格した方の試験が免除されます。
 実技試験では、技術試験としてカッティング・シェービング・整髪に取り組みます。カッティングに使うモデルウィッグや用具類は持ち込みとなり、その用具類の手入れなどについても衛生試験として審査されます。審査ポイントは細分化されていて、減点方式で審査され、減点が一定点数以下の場合に合格となります。
 筆記試験は、4肢択一のマークシート方式で行われます。全体での得点のほか、各課目において0点がないことが合格の条件となります。
 春先の試験は専門学校の卒業を控えた受験生が多く、秋口の試験は卒業後の受験生が多いこともあって、合格率にかなりの開きがあります。

【目安】学習期間2年間、費用200万円程度こんな勉強

 理容師の専門学校は、全日制(昼間)の2年課程が一般的ですが、床屋や理容院に勤めながら資格取得をめざす人のための夜間課程や通信課程もあります。なお通信課程の場合は、3年課程の卒業によって受験資格が与えられます。
 専門学校のカリキュラムは、必修科目として学科と実習があり、そのほかに選択科目を設けているところが多いようです。
 学科は、国家試験の筆記試験の課目でもある法規・衛生管理・理容保健・理容理論などのほか、デッサンやマーケティング などの勉強になります。
 実習は、シャンプー・ブロー・シェービング・カラーリング・カッティング・パーマといった基本技術や、接客・マナーなどのサロンワークで、カリキュラムの中ではもっとも時間を割きます。
 選択科目には、アイロン・デザインカット・フェイシャルトリートメント・ネイルなどがあり、各専門学校の特色が表われます。
 2年次の11月上旬には実技試験の課題も公表されますので、12月頃からは受験対策に取り組むことになります。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  公益財団法人 理容師美容師試験研修センター
◆試験課目
●筆記試験
関係法規・制度/公衆衛生・環境衛生/感染症/衛生管理技術/人体の構造及び機能/皮膚科学/理容の物理・化学/理容理論
●実技試験
(1)衛生試験(頭髪・服装、用具類の消毒・取扱い、試験中の行動・態度)
(2)技術試験(カッティング/シェービング/顔面処置及び整髪)
◆合格基準
●筆記試験
全体で60%以上の得点で、各課目において0点がないこと
●実技試験
(1)衛生試験:減点が30点以下
(2)技術試験:減点が40点以下
◆合格率
春期試験は70%前後、秋期試験は50%前後


 
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