視能訓練士
眼科検査や斜視・弱視の矯正訓練を行う国家資格です。
職種・業界: | 医療(専門職)に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(業務独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 学歴要件あり | |
受験申込日: | 12月中旬~1月上旬 | |
試験実施日: | 2月中旬の木曜日 | |
合格発表日: | 3月下旬 | |
受験地 : | 東京・大阪 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ こんな資格
視能訓練士とは、医師
の指示のもとに、視力検査・視野検査・色覚検査・眼圧測定・眼底カメラ・超音波眼底検査などの眼科検査を行ったり、斜視や弱視といった両眼機能障害を改善するための矯正訓練を行う医療技術者です。なお眼底カメラに関しては、条件付きで臨床検査技師もこれを行うことができます。
視能訓練士になるには、国家試験に合格して免許を取得しなければなりません。国家試験を受験するには、視能訓練士養成課程のある3年制の専門学校を卒業する必要があります。このほか大学・短大・看護学校・保育士養成学校で2年以上修業し所定科目を履修している場合は、1年制の視能訓練士養成課程を修了して受験することもできます。
視能訓練士の主な職場は、眼科のある病院・クリニックなどの医療機関や保健所です。子どもやお年寄りを相手にすることが多いこともあり、視能訓練士の大半は女性です。また、視力検査などの知識や技術を生かして、メガネやコンタクトレンズの販売店に就職するケースもあります。
医療機関や保健所で視能訓練士として5年以上のキャリアを積めば、介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験資格も得られます。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
試験は、基礎医学大要・基礎視能矯正学・視能検査学・視能障害学・視能訓練学の5科目について、午前(午前問題)と午後(午後問題)に分けて出題されます。
すべての問題が、5肢択一か5肢択二のマークシート形式になります。
科目別・問題別の合格基準はなく、総得点が60%以上であれば合格とされています。
合格率は95%程度ですから、視能訓練士の養成課程で学んだ成果を確認する試験、と言うことができます。
【目安】学習期間3年間、費用350万円程度(※3年制専門学校の場合)こんな勉強
3年制の専門学校のカリキュラムは、基礎分野・専門基礎分野・専門分野の3つに大きく分かれます。
基礎分野は1年次の履修で、生物・物理・数学といった自然科学や心理学に関する一般教養が中心になります。
専門基礎分野は、視器を中心とした解剖学・生理学・病理学などの基礎医学や臨床医学、生理光学、リハビリテーション学などの勉強になります。公衆衛生学や社会福祉、関連法規についても勉強します。
専門分野は、眼科学・眼科検査学・視能矯正学・視能訓練学といった専門領域に関する勉強です。
最終年次には病院での臨地実習も行い、国家試験が公示される秋口からは受験対策の勉強も加わります。
なお1年制の専門学校では、専門基礎科目・専門科目・臨地実習・受験対策を1年間で履修します。
参考書・問題集
Amazon(本)
スクール
ケイコとマナブ.netで探す(視能訓練士のスクール)
試験概要
◆主催団体
厚生労働省
◆試験科目
基礎医学大要/基礎視能矯正学/視能検査学/視能障害学/視能訓練学
◆合格基準
全体で60%以上の得点
◆合格率
95%程度