システム監査技術者
ITに関するシステム監査の能力を証明する国家資格です。
職種・業界: | IT関連(国家資格)に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(認定資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(記述・論述あり) | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 1月中旬~2月下旬 | |
試験実施日: | 4月中旬の日曜日 | |
合格発表日: | 6月中旬 | |
受験地 : | 全都道府県 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★★ 独立開業★☆☆ こんな資格
経済産業省が行う情報処理技術者試験のうち、もっともレベルの高いスキルレベル4に相当する高度情報処理技術者試験の一つです。
システム監査技術者試験は、情報システムや組込みシステムに対するシステム監査の能力を認定する試験です。
システム監査とは、システムが持っているリスクを検証し、適正なコントロールが行われていることを客観的に評価する業務です。株主・取引先・顧客など利害関係者からの信頼や評価につながる経営的な業務である点で、同じスキルレベル4の試験の中でも高位に位置づけられます。
システム監査は、企業の情報システム部門による内部監査と、システム監査法人による外部監査がありますが、システム監査技術者の資格があれば、そのどちらに在籍していても高く評価されます。
欧米企業ではシステム監査に関する意識が高く、CISA(公認システム監査人)という国際資格が標準になっていることもあり、システム監査技術者として経験を積んで、キャリアアップのためにCISAをめざす人もいます。
【専門性】知識★★★ こんな試験
午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの順に、4つの試験が実施されます。それぞれの試験に基準点があり、基準点に達しなかった時点でそれ以降の試験は採点されず、4つすべてが基準点に達した場合に合格となります。
午前Ⅰは高度情報処理技術者試験(スキルレベル4)の共通試験になっており、応用情報技術者試験(スキルレベル3)の午前問題からの抜粋になります。午前Ⅰが基準点に達した場合と応用情報技術者試験に合格した場合は、以後2年間はすべての高度情報処理技術者試験の午前Ⅰが免除されます。
午前Ⅰ・午前Ⅱは4肢択一式マークシート問題で、午前Ⅱからはシステム監査分野に特化した問題になります。
午後Ⅰ・午後Ⅱはそれぞれ記述式・論述式の事例問題で、午後Ⅰは4問中2問、午後Ⅱは3問中1問の選択問題になります。
なお試験合格者は、弁理士の論文試験の選択科目など、他の国家資格や任用試験の一部免除も受けられます。
【目安】費用5万円前後こんな勉強
午前Ⅱは基本的な知識レベルの確認が中心ですが、やはりシステム監査に関する問題が多く、全体の40%程度を占めます。
午後Ⅰの記述式問題からは専門能力を試すような試験内容に変わります。セキュリティ監査や業務処理統制の監査など、システム監査に関する事例問題が出題されます。午後Ⅰでは4問中2問を選択して記述式で解答します。午後Ⅱでは3問中1問を選択解答します。例えば、設問テーマに関連した自分の体験事例を800字、その事例におけるリスクや監査手続について各700~1,400字程度で論述するような問題になります。
システム監査の未経験者でも解答できる問題はありますが、選択肢が限定されることになりますので、経験者に較べると不利は免れません。
参考書・問題集
Amazon(本)
スクール
資格の学校TAC<情報処理>
試験概要
◆主催団体
独立行政法人 情報処理推進機構(経産省)
◆試験科目
●午前Ⅰ(※高度情報処理技術者試験共通)
(1)テクノロジ系(基礎理論・コンピュータシステム・技術要素・開発技術)
(2)マネジメント系(プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント)
(3)ストラテジ系(システム戦略・経営戦略・企業と法務)
●午前Ⅱ
(1)テクノロジ系(データベース・ネットワーク・セキュリティ・システム開発技術)
(2)マネジメント系(サービスマネジメント・システム監査)
(3)ストラテジ系(経営戦略マネジメント・企業活動・法務)
●午後Ⅰ・午後Ⅱ
情報システム・組込みシステム・通信ネットワーク/システム監査全般/システム監査の計画・実施・報告/システム監査関連法規
◆合格基準
午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰともに60%以上の得点、かつ午後ⅡがA~Dの4段階評価でAランクの得点
◆合格率
15%前後
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システム監査技術者 |
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