知的財産管理技能士

知財に関する知識や管理能力を認定する国家資格です。

職種・業界:

知財

資格の種類:
試験方法 : ,
受験資格 : ,
受験申込日: 各試験日の概ね1ヵ月半前まで
試験実施日: [7月試験]:7月上旬の日曜日
[11月試験]:11月上旬の日曜日
[3月試験]:3月上旬の日曜日
合格発表日: 各試験日の概ね1ヵ月半後
受験地  : 全国20都道府県
※1級の実技試験は東京のみ
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆  こんな資格

 会社が持っている特許(発明)やブランド、商品のアイデアやデザイン、著作物などの知財(知的財産)に関する知識や管理能力を認定する資格です。同じ知財関連の国家資格である弁理士が特許など法的権利の登録出願手続に関する業務独占資格であるのに対して、知的財産管理技能検定は知財にまつわるトラブルの予防・対応や権利行使といった企業実務にまつわる資格になります。
 知的財産管理技能検定は、3・2・1級の3つの試験級があり、3級・2級は知財の管理業務全般について、1級は特許・コンテンツ・ブランドの3つの専門分野ごとに試験が実施されます。3級は誰でも受験できますが、2級以上は、実務経験・学歴・下位級合格などの要件を満たす必要があります。
 企業の知財管理業務は、知財部や法務部などの管理部門が担当しますが、3級は初級レベル、2級は中級レベル、1級は上級レベルの能力の証しとして、就転職やキャリアアップに生かせます。また3級レベルの知識があれば、知財に関わる機会が多い研究・開発・営業・広告などの業務においても役立ちます。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 各試験級とも学科試験と実技試験があります。学科試験は、3級は3肢択一、2級・1級は4肢択一のマークシート形式です。実技試験は記述式で行われ、1級では記述式の事例問題と併せて口頭試問も行われます。
 3級・2級は学科・実技が同一試験日に行われますが、1級は学科の合格者のみを対象に、次回の試験日に実技試験が実施されます。
 3級・2級については、学科・実技のいずれかに合格すれば翌々年までの2年間は合格した方の試験が免除されます。1級の学科のみ合格の場合も同様に、2年間は学科試験が免除されます。また、1級の合格者が他の専門分野の試験を受験する場合も、学科試験は免除となります。

【目安】費用2~5万円(※2級の場合)こんな勉強

 知財管理業務に必要な実務と、その根拠となる法律を勉強することになります。
 試験範囲となる法律は多岐にわたりますが、その中心は特許管理に関わる特許法と、コンテンツ管理に関わる著作権法です。
 実務は、3級では知財の保護方法や、契約上の留意点、侵害があった場合の権利行使などの初歩的な内容になります。2級では3級の内容に、知財管理部門としての戦略的な視点や、社内規定などの法務、他社の権利を侵害しないためのリスクマネジメントや調査などが加わります。1級ではさらに、知財を担保にしたファイナンスや知財の価値評価の方法が加わります。
 法律の初学者や実務経験がない場合は3級からのスタートですが、ある程度の知識や経験があれば2級からのスタートもムリではありません。市販の参考書や問題集を使っての独学も可能ですし、スクールや通信講座を利用できればより効率的です。

参考書・問題集
  Amazon(本)
通信講座
  [BrushUP学び]で探す(知的財産管理技能検定の通信講座)
  ケイコとマナブ.netで探す(知的財産管理技能検定の通信講座)
スクール
  [BrushUP学び]で探す(知的財産管理技能検定のスクール)

試験概要

◆主催団体
  一般社団法人 知的財産教育協会
◆試験科目
●2級の場合
[学科試験]:戦略/法務/リスクマネジメント/調査/ブランド保護/技術保護/コンテンツ保護/デザイン保護/契約/エンフォースメント/関連法規
[実技試験]:戦略/法務/リスクマネジメント/調査/ブランド保護/技術保護/コンテンツ保護/デザイン保護/契約/エンフォースメント
◆合格基準
●3級:学科・実技とも70%以上の得点
●2級:学科・実技とも80%以上の得点
●1級:学科は80%以上、実技は60%以上の得点
◆合格率
●3級学科:70%程度、実技:70~90%程度
●2級学科:30%程度、実技:30~50%程度
●1級学科:10%程度、実技:90%程度


 
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