労働衛生コンサルタント

事業場の労働衛生に関するコンサルタント資格です。

職種・業界:

労働衛生管理者

資格の種類:
試験方法 : ,
受験資格 : ,
受験申込日: 7月中旬~8月中旬
試験実施日: [筆記試験]:10月中旬の平日
[口述試験]:1月中~下旬
合格発表日: 3月下旬
受験地  : 北海道・宮城・東京・愛知・兵庫・広島・福岡
※口述試験は、東京・大阪
取得方法 : 試験合格後に登録
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★☆☆ こんな資格

 事業場内の保健衛生の分野や、工場や作業現場で有機溶剤などによる健康被害がおこらないように診断・改善などを行う、労働衛生分野のエキスパート資格です。
 労働衛生コンサルタントを名乗るには、国家試験に合格して、安全衛生技術試験協会に名簿登録をしなければなりません。国家試験は「保健衛生」と「労働衛生工学」の2つの区分があり、受験するには、理系大卒者の場合で5年以上、理系高卒者の場合で10年以上といったように、学歴に応じて所定の実務経験が必要になります。また、医師歯科医師薬剤師技術士建築士(1級)といった関連国家資格の合格者や、衛生管理者として10年以上の職務経験がある者、衛生工学衛生管理者や作業環境測定士として3年以上の職務経験がある者などにも受験資格があります。
 労働衛生コンサルタントは、「保健衛生」区分の合格者であれば産業医に選任されるなど、企業内においてもその専門性は高く評価されていますし、「労働衛生工学」区分の合格者であれば経験を積んで、やがては独立してコンサルティング事務所を開業することも可能です。コンサルティングの領域を広げるために、労働安全コンサルタント環境計量士公害防止管理者などの関連資格を併せ持つケースも多いようです。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 試験は、筆記試験と口述試験から成ります。
 筆記試験は、「労働衛生一般」「労働衛生関係法令」の必修2科目と、試験区分に応じて「健康管理」「労働衛生工学」のいずれかを選択する専門科目の計3科目で行われます。必修2科目は5肢択一式、専門科目は記述式の問題が出題されます。
 筆記試験に合格すると、次に口述試験に進みます。口述試験では、労働衛生コンサルタントの社会的使命や労働衛生の指導経験・具体策などについて、3人の試験官による口頭試問が行われます。
 なお筆記試験については科目免除の制度があり、医師・歯科医師であれば「労働衛生一般」「健康管理」、薬剤師であれば「労働衛生一般」、技術士の衛生工学部門合格者であれば「労働衛生工学」がそれぞれ免除になります。

【目安】費用3~10万円こんな勉強

 筆記試験のうち、「労働衛生一般」「労働衛生関係法令」の必修2科目については、参考になる教科書や過去問題集が市販されているほか、日本労働安全衛生コンサルタント会が主催する講習会などもありますので、的を射た受験勉強が可能です。
 専門科目は、「労働衛生工学」については日本労働安全衛生コンサルタント会が主催する研修会もありますが、「健康管理」については科目免除の受験生が大半ということもあって、試験対策に特化した教科書や講習会はほとんどありません。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  公益財団法人 安全衛生技術試験協会
●筆記試験
労働衛生一般/労働衛生関係法令/健康管理・労働衛生工学(※いずれか1科目を選択)
●口述試験
◆合格基準
●筆記試験:各科目とも40%以上、かつ全体で60%以上の得点
●口述試験:4段階評価の上位2ランク
◆合格率
20~30%程度


 
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