公認内部監査人(CIA)
企業の内部監査に関する国際標準資格です。
職種・業界: | 経営・会計・財務に関する資格 |
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資格の種類: | 民間資格 | |
試験方法 : | CBT・WBT | |
受験資格 : | 学歴要件あり | |
受験申込日: | 随時 | |
試験実施日: | 随時 | |
合格発表日: | 随時(試験終了時) | |
受験地 : | 札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・広島・松山・福岡・那覇 | |
取得方法 : | 試験合格と実務要件を満たすこと | |
有効期限 : | 生涯有効 ※ただし、毎年、所定の継続教育単位取得が必要 |
【メリット】社内評価★★☆ こんな資格
内部監査とは、企業の活動が適法かつ合理的に行われているかどうかを、企業内にいる内部監査人がチェックして、経営者に報告や助言を行う業務のことです。公認内部監査人(CIA)は、米国に本部を持つIIA(内部監査人協会)が主催する、内部監査人の能力認定に関する国際資格です。
資格を得るには、IIAの日本代表機関である日本内部監査協会が行う試験に合格し、かつ、内部監査や会計・経理・法務・財務などについて2年以上の実務経験が必要です。試験を受けるには、大卒者、あるいは大学3年生以上の在籍者、もしくは、前述の2年以上の実務経験があることが条件となります。
内部監査は、監査役監査や外部監査(会計士監査)のように法律で義務づけられたものではありませんし、資格がなければできない業務でもありません。しかし、内部統制業務とも密接な関係を持つため、内部統制が義務づけられている大会社や、内部統制報告書が義務づけられている上場企業にあっては、内部監査部門の充実のために公認内部監査人(CIA)の資格取得が奨励され、有資格者が優遇されています。
また、監査法人や会計事務所、コンサルティング会社においても、その知識や資格を生かせます。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
試験は、CBT方式(コンピュータを使った試験方式)で、年間を通じて随時受験することができます。「Part1」「Part2」「Part3」の3つの試験があり、それぞれマークシート問題になります。合否は、試験終了後に確認できますが、正式な試験結果は試験日の翌月末に郵送されてきます。
試験問題の配点などは公開されていませんが、各Partの合格率は概ね30%と言われています。
受験登録をしてから4年以内に、3つのPartすべてに合格する必要があり、1つのPartが不合格の場合は受験日から90日が経てば再受験できます。
【目安】費用8~25万円程度こんな勉強
Part1は、内部監査人の資質、企業経営におけるリスクとコントロール、データ分析技術など、内部監査人に求められる基本的な知識に関する勉強内容です。
Part2は、内部監査の一連のプロセスに関する実務的な内容になります。業務監査だけではなく、会計監査や不正調査なども含まれます。
Part3は、経営戦略、経営組織、IT、管理会計など、企業経営にまつわるさまざまな内容を勉強します。
経営全般と監査業務に関する幅広い勉強になりますので、4年間の間にPartを一つずつクリアしていくような勉強のスタンスが現実的です。日本内部監査協会発行の各種書籍・資料や、市販の参考書・問題集を使っての自学自習のほか、試験対策講座を実施しているスクールを利用する方法もあります。
参考書・問題集
Amazon(本)
通信講座
[BrushUP学び]で探す(内部監査の通信講座)
スクール
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試験概要
◆主催団体
一般社団法人 日本内部監査協会
◆試験内容
●Part1:内部監査の基礎
IIAの拘束的な性格を持つガイダンス/インターナル・コントロールとリスク/監査業務実施のためのツールと技術
●Part2:内部監査の実務
内部監査部門の運営管理/個々の監査業務の運営管理/不正リスクとコントロール
●Part3:内部監査に関連する知識
ガバナンス、ビジネス倫理/リスク・マネジメント/組織構造とビジネスプロセス/コミュニケーション/経営管理、リーダーシップ原則/IT、事業継続/財務管理/グローバルビジネス環境
◆合格基準
非公開
◆合格率
非公開