放射線取扱主任者

放射線取扱事業所には必置の国家資格です。

職種・業界:

放射線取扱

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 5月中旬~6月中旬
試験実施日: 8月下旬の平日
合格発表日: 10月下旬
受験地  : 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡
取得方法 : 試験合格・講習修了後に免状交付申請
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆  こんな資格

 放射線(放射性同位元素とその発生装置)を使用・販売・賃貸・廃棄する事業者は、放射線障害防止の監督者として、各事業所に1名以上の放射線取扱主任者を置かなければならないことが放射線障害防止法で決められています。
 放射線取扱主任者には、取扱う放射線量や業態に応じて第3種・第2種・第1種の3つがあり、第1種はすべての放射線取扱事業所の放射線取扱主任者になることができます。
 放射線取扱主任者になるには、放射線取扱主任者講習を受講修了して、原子力規制委員会から免状の交付を受けます。講習を受けるには、18歳以上であるほかに、取扱う放射線量が大きい第2種と第1種については、事前に国家試験に合格することが要件となります。
 なお、放射線を取扱う事業者には医療機関などもありますが、その場合は医師歯科医師が放射線取扱主任者になることができます。
 放射線には、エックス線・ガンマ線といった電磁放射線と、アルファ線・ベータ線・電子線・陽子線・中性子線といった粒子放射線がありますが、電磁放射線については、100万電子ボルト未満のエックス線に関する「エックス線作業主任者」や、ガンマ線に関する「ガンマ線透過写真撮影作業主任者」といった別の法令に基づく設置義務資格もあります。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 第2種は1日、第1種は2日間にわたって行われます。
 第2種の試験問題は、「管理技術Ⅰ」が語群選択式、「管理技術Ⅱ」「法令」が5肢択一式になります。
 第1種の試験問題は、「物理学・化学・生物学」「管理技術・測定技術」が語群選択式、「物理学」「化学」「生物学」「法令」が5肢択一式です。
 一部課目合格や他資格保有などによる課目免除の制度はありません。

【目安】費用2~8万円程度(※第2種の場合)こんな勉強

 第2種・第1種とも、物理・化学・生物のうち放射線に関する内容と、放射線測定や放射線障害の防止管理技術、そして放射線障害防止法の規程に関する勉強になります。
 法令課目と生物、物理の公式、化学の周期表などは暗記で対応できますが、全般的には理数系の勉強になりますので、特に難易度が上がる第1種は、文系の方には敷居が高いと内容と言えます。
 市販の参考書や問題集を使っての自学自習が一般的な勉強方法になりますが、受験対策の短期講座を行っている研修機関などもあります。
 なお、放射線取扱主任者講習は、第3種が2日間、第2種が3日間、第1種が5日間で行われ、最終日の修了試験で60%以上の得点が修了要件です。講習費用は、第3種が約9万円、第2種が約10万円、第1種が約16万円です。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  公益財団法人 原子力安全技術センター
◆試験課目
●第2種
(1)管理技術Ⅰ/(2)管理技術Ⅱ/(3)法令
●第1種
(1)物理学・化学・生物学/(2)物理学/(3)化学/(4)管理技術・測定技術/(5)生物学/(6)法令
◆合格基準
各課目50%以上、かつ全体で60%以上の得点
◆合格率
第2種:30~40%、第1種:20~30%程度


 
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