管工事施工管理技士
配管工事現場の責任者になれる国家資格です。
職種・業界: | 土木に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(名称独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(記述・論述あり) | |
受験資格 : | 学歴要件あり , 実務要件あり | |
受験申込日: | 5月上~下旬 | |
試験実施日: | [2級]:11月中旬の日曜日 [1級]学科:9月上旬の日曜日、実地:12月上旬の日曜日 |
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合格発表日: | 2月下旬 | |
受験地 : | 札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇 ※2級はほかに青森、金沢、鹿児島。 |
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取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ こんな資格
建設業法にもとづく施工管理技士の国家資格です。施工管理技士には、土木・建築・管工事・電気工事・造園・建設機械の6種類があり、管工事施工管理技士は、冷暖房・空調・給排水・衛生などの設備工事や、ガス管配管工事・ダクト工事などにおいて、施工計画を立てて品質・原価・工程・安全・環境面の進捗管理を行う管理者の位置づけになります。
管工事施工管理技士になるには、施工管理技術検定試験に合格しなければなりません。試験は、2級・1級の2つの試験級があり、それぞれ学歴と実務経験による受験資格が細かく定められています。
管工事施工管理技士は、建設業の許可要件である「営業所の専任技術者」や、工事現場の「主任技術者」「監理技術者」になることができます。とりわけ工事規模が大きい特定建設業においては、「営業所の専任技術者」や「監理技術者」は、1級管工事施工管理技士であることが条件となります。このほか、公共工事を受注する際の経営事項審査において1級は5点、2級は2点の技術力評価が配点されるなど、建設業界での就転職やキャリアアップをめざす技術者にとっては、メリットの多い資格です。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
土木工学科などの指定学科卒業の場合、受験に必要な実務要件は、大卒であれば2級が1年以上で1級が3年以上、短大・5年制高専卒であれば2級が2年以上で1級が5年以上、高卒であれば2級が3年以上で1級が10年以上です。指定学科以外を卒業の場合は、さらに実務年数が上乗せされ、学歴に関わらず実務要件のみで受験する場合は、2級が8年以上で1級が15年以上となります。なお2級合格者が1級をめざす場合は、所要実務年数は若干軽減されます。
試験は学科試験と実地試験があり、どちらも筆記試験ですが、学科試験は4肢択一のマークシート形式、実地試験は記述形式になります。2級は学科・実地とも同一試験日に行われますが、1級は学科合格者のみを対象に別日程で実地試験が行われます。1級の実地試験が不合格だった場合、次年度に限り学科試験が免除されます。
1級の学科試験は午前と午後の2部に分かれ、午前の部が機械工学等で、午後の部が施工管理法と法規になります。
実地試験では、自分のしごとの経験をもとに設問に対して解答する「施工経験記述問題」も出題されます。
【目安】費用2~25万円(※2級の場合)こんな勉強
機械工学等の科目は、工学概論や環境に関する一般基礎、衛生や空調などの設備、そして機器や材料などの勉強になります。このうち設備は選択解答になりますので、得手・不得手な分野をある程度取捨選択することができます。
施工管理法の科目は、施工計画・工程管理・安全管理・品質管理の勉強になります。出題数も多く、実地試験も含めて必須解答になりますので、最重要科目と言えます。
法規の科目は、建設業法・労働基準法・労働安全衛生法・建築基準法・消防法・廃棄物処理法など広範囲ですが、選択解答で出題数もそれほど多くはありません。
2級と1級の合格率が示すように、問題の難易度も2級と1級とで大きな差はありませんので、受験資格を満たしているのであれば、いきなり1級をめざすのも無謀ではありません。
働きながらの勉強になりますので、市販の参考書や問題集を使っての独学が多いようですが、通信教育やスクールを利用する方法もあります。とりわけ、独学では上達しにくい記述問題は、通信添削の利用や講習会への参加が効果的です。
参考書・問題集
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通信講座
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スクール
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試験概要
◆主催団体
国土交通省
※試験実施機関は、一般財団法人 全国建設研修センター
◆試験科目
●学科:機械工学等/施工管理法/法規
●実地:施工管理法
※2級・1級とも同じ。
◆合格基準
[学科]:2級・1級ともに、60%以上の得点
[実地]:2級・1級ともに、60%以上の得点
◆合格率
●学科:2級は50~60%、1級は30~40%程度
●実地:2級は30~40%、1級は50~60%程度