建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)

ビル管理に必要な国家資格です。

職種・業界:

建築物環境衛生管理

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 5月上旬~6月中旬
試験実施日: 10月上旬の日曜日
合格発表日: 11月上旬
受験地  : 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡
取得方法 : 試験合格または研修修了後に免状交付申請
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆  こんな資格

 映画館・劇場・百貨店・ホテル・事務所・学校・共同住宅など、多人数が利用する特定建築物のオーナーや借主には、空調や給排水、清掃、ねずみや昆虫の防除など、衛生管理基準に従った建築物の維持管理が義務づけられています。
 こうした維持管理の監督者が建築物環境衛生管理技術者(通称、「ビル管理技術者」または「ビル管理士」)です。特定建築物のオーナーや借主は、特定建築物ごとに建築物環境衛生管理技術者を選任するように法令で決められています。
 建築物環境衛生管理技術者は、建築物環境衛生管理技術者の免状取得者から選任されます。免状を取得するには、国家試験に合格するか、もしくは所定の講習会を受講修了する必要がありますが、国家試験を受験するには2年以上、講習会を受講するには学歴や保有資格に応じて1~5年以上の実務経験が必要です。
 特定建築物のオーナー会社や、維持管理を委任されているビル管理会社・ビルメンテナンス会社において有用な資格です。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 受験をするには2年以上の実務経験が必要ですが、具体的には、空調・給排水・ボイラー・電気の各設備の管理、清掃、廃棄物処理、ねずみや昆虫の防除などの業務経験になります。
 試験は、午前中に「建築物衛生行政概論」「建築物の環境衛生」「空気環境の調整」の3科目、午後に「建築物の構造概論」「給水及び排水の管理」「清掃」「ねずみ、昆虫等の防除」の4科目が行われます。
 各科目とも5択一のマークシート問題で、試験に合格するには、各科目とも一定基準以上の得点が必要です。

【目安】費用2~11万円程度こんな勉強

 試験範囲が多岐にわたるため、業務経験がない分野や、学生時分に専攻外だった分野の勉強も必要になります。
 テキストや問題集は市販されていますので自学自習が可能ですが、民間のスクールや通信講座で効率的に勉強することもできます。
 大学・短大・高専・高校で理工系の課程を修業している場合や、電気主任技術者ボイラー技士などビル管理に関わる国家資格を持っている場合は、所定の実務経験年数があれば、建築物環境衛生管理技術者講習会を受けて免状を取得することもできます。
 講習会は101時間に及ぶカリキュラムで、受講期間は約3週間です。

参考書・問題集
  Amazon(本)
スクール
  JTEX<ビル管理技術者講座>

試験概要

◆主催団体
  厚生労働省
※試験実施機関は、公益般財団法人 日本建築衛生管理教育センター
◆試験科目
建築物衛生行政概論/建築物の構造概論/建築物の環境衛生/空気環境の調整/給水及び排水の管理/清掃/ねずみ、昆虫等の防除
◆合格基準
各科目40%以上、かつ全体で65%以上の得点
◆合格率
10~30%程度


 
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