小型船舶操縦士
小型のボートや水上バイクの操縦免許です。
職種・業界: | 運輸・倉庫に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(業務独占資格) | |
試験方法 : | 技能試験あり | |
受験資格 : | 年齢要件あり | |
受験申込日: | 試験日の概ね1週間前まで | |
試験実施日: | 毎月 | |
合格発表日: | 試験日の概ね1週間後 | |
受験地 : | 全都道府県 | |
取得方法 : | 試験合格後に免許申請 | |
有効期限 : | 5年間(講習受講等により更新) |
【メリット】社内評価★☆☆ 社会生活★☆☆ こんな資格
重さ20t未満・全長24m未満の小型船舶の操縦免許です。これよりも大きな大型船舶は、海技士の免許が必要になります。また手漕ぎボートや、一定の大きさに満たない小型の電動機付ボートや小型ヨットは免許が不要です。
小型船舶操縦士の免許には、「一級」「二級」「二級(湖川)」「特殊」の4つの区分があり、区分に応じて操縦できる船や海域などが制限されます。
「特殊」は水上オートバイ、「二級(湖川)」は5t未満・エンジン出力15kw未満の船で湖や川に限られます。「二級」「一級」はどちらも20t未満・24m未満の船ですが、「二級」は海岸から5海里(約9km)までの海域でレジャー用途に限られます。「1級」はエリアや用途の制限はありません。なお、「1級」や「2級」の免許を持っていても、水上オートバイの操縦には別途、「特殊」免許が必要です。
免許を取得するには、試験に合格して、運輸局への免許申請が必要になります。「一級」は満18歳、その他は満16歳が免許取得が可能な年齢で、それぞれ、その3ヶ月前から受験できます。なお「二級」免許は、満18歳になるまでは5t未満の船に限定されます。免許の有効期間は5年間で、所定の講習受講などによって更新できます。
遊覧船や遊魚船、漁船などのビジネスユースだけではなく、マリンスポーツや釣りなどのプライベートユースでも人気のある資格です。
【専門性】知識★☆☆ 技能★☆☆ こんな試験
試験は、「一級」「二級」「二級(湖川)」「特殊」の区分ごとに、毎月、各都道府県で実施されます。
試験内容は、学科試験と実技試験から成りますが、視力や聴力などの身体検査も併せて行われます。
学科試験は、「小型船舶操縦者の心得及び遵守事項」「交通の方法」「運航」の3科目で、「一級」の「運行」科目は、一般科目のほかに上級科目が加わります。試験方式は、「一級」「二級」「特殊」は4肢択一式、「二級(湖川)」は正誤式のマークシート試験です。「2級」合格者が「1級」を受験する場合、「1級」もしくは「2級」が「特殊」を受験する場合、「特殊」合格者が「2級」を受験する場合は、一部科目の受験が免除されます。
実技試験は、「小型船舶の取扱い」「操縦」の2科目で、「一級」「二級」の「操縦」科目は基本操縦のほかに人命救助などの応用操縦が加わります。「1級」は学科試験とは別日程で実施され、「2級」は別日程の場合と同一日程の場合の2パターンに分かれます。
【目安】費用9~15万円(※1級の場合)こんな勉強
実技試験があるため独学での免許取得は難しく、民間の免許スクールの講習を受けるか、もしくは「登録小型船舶教習所」に入校するかのいずれかになります。
民間の免許スクールは、「2級(湖川)」「特殊」の場合は1日、「2級」「1級」の場合は2~4日の講習が一般的です。講習修了後に、国家試験の学科・実技および身体検査を受ける流れになります。
「登録小型船舶教習所」は自動車免許における公認自動車教習所に当たり、教習所内で学科・実技修了審査まで行われ、修了すれば、国家試験では身体検査だけを受けることになります。民間の免許スクールに較べると、費用がやや高めです。
参考書・問題集
Amazon(本)
試験概要
◆主催団体
国土交通省 海事局海技課
※試験実施機関は、一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会
◆試験科目
●学科試験
小型船舶操縦者の心得及び遵守事項/交通の方法/運航
●実技試験
小型船舶の取扱い/操縦
◆合格基準
学科:各科目50%以上、かつ全体で65%以上の得点
実技:70%以上の成績
◆合格率
学科:80~100%、実技:ほぼ100%
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小型船舶操縦士 |
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