登録日本語教員

日本語教師の国家資格です。

職種・業界:

登録日本語教員

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 8月上旬~9月上旬
試験実施日: 11月中下旬の日曜日
合格発表日: 12月下旬
受験地  : 札幌・仙台・東京・名古屋・堺(大阪)・広島・福岡・宜野湾(沖縄)
取得方法 : 試験合格後に実践研修を修了して登録
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆ 社会生活★☆☆ こんな資格

 近年の在留外国人の増加と日本語教育のニーズの高まりに応じて、日本語教育の質・量を確保し、日本語学習希望者に適正な情報を提供するために誕生した国家資格が、登録日本語教員です。
 外国人に日本語教育を行う機関や団体には様々なものがありますが、文部科学大臣認定の日本語学校(=認定日本語教育機関)では、教鞭に立つ日本語教師は、文部科学省が実施する「日本語教員試験」に合格し、実践研修(教育実習)を修了して登録日本語教員となることが必須条件となります。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 「日本語教員試験」の受験には、年齢・学歴・国籍等による制限はありません。
 試験は、基礎試験と応用試験で構成され、基礎試験合格→応用試験合格→実践研修修了→登録日本語教師の流れによって国家資格の取得となります。
 基礎試験は、日本語教育を行うために必要な5つの区分の基礎的な知識および技能について、計100問が出題されます。
 応用試験では、基礎的な知識および技能を活用した問題解決能力を測定するために、日本語学習者の発話や教室での教師とのやりとりなどを題材にした、聴解問題が50問、読解問題が60問出題されます。
 基礎試験・応用試験とも、解答方法は多肢択一のマークシート方式になります。
 なお、登録日本語教員養成機関での養成課程(大学の日本語専攻や民間の日本語教育機関等)を修了すると、基礎試験の免除を受けることができます。
 さらに、当該養成課程に登録実践研修が含まれている場合は、試験合格後の実践研修の免除も受けられます。

【目安】費用2~60万円こんな勉強

 ふだん当たり前に使っている日本語ですが、学問として改めて勉強しなおしてみると、難しい内容も多く、意外に手強い相手であることに気づかされます。
 市販の参考書や問題集も出ていますので、ある程度の素養があれば、これらの教材を用いた自学自習も可能ですが、初学者の場合は、スクールや通信教育で指導を受けながら勉強する方が効率的です。
 また、実際に教壇に立たなければ習得できないこともありますので、初学者の場合は、登録日本語教員養成機関の養成課程を受講しながら試験の出題範囲を学びつつ、演習や実習も体験して教師としての実践的な力を養うことをお薦めします。
 登録日本語教員養成機関の多くは、認定日本語教育機関を系列機関として持っていますので、就職面においても有利です。

試験概要

◆主催団体
  文部科学省
◆試験科目
●基礎試験:出題範囲の区分ごとの設問による、日本語教育の実践につながる基礎的な知識
●応用試験:聴解問題および読解問題
[出題範囲と出題割合]
(1)社会・文化・地域(世界と日本/異文化接触/日本語教育の歴史と現状)、10~20%
(2)言語と社会(言語と社会の関係/言語使用と社会/異文化コミュニケーションと社会)、10%
(3)言語と心理(言語理解の過程/言語習得・発達/異文化理解と心理)、10%
(4)言語と教育(言語教育法・実技/異文化間教育とコミュニケーション教育/言語教育と情報)、30~40%
(5)言語(言語の構造一般/日本語の構造/コミュニケーション能力)、30%
◆合格基準
●基礎試験:各区分(5区分)で60%の得点があり、かつ総合得点で80%の得点
●応用試験:総合得点で60%の得点


 
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