社会保険労務士
社会保険と労働保険の事務手続に関する国家資格です。
職種・業界: | 人事・労務に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(業務独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 学歴要件あり | |
受験申込日: | 4月上旬~5月下旬 | |
試験実施日: | 8月下旬の日曜日 | |
合格発表日: | 11月上旬 | |
受験地 : | 全都道府県 | |
取得方法 : | 試験合格後に登録 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★★☆ 社会生活★★☆こんな資格
社会保険労務士(社労士)は、文字どおり社会保険と労務のエキスパートです。社会保険とは健康保険や年金、労務とは雇用保険や労災保険ですが、会社が従業員を使用する際に必要なこれらの保険手続や、会社の人事労務全般に関するコンサルティングが主な仕事になります。保険手続の具体的な業務は、必要書類を作成することと、その書類をお役所(年金事務所や労働基準監督署)に提出代行することですが、これらの業務は社労士の独占業務になっていて、社労士の資格を持たない者が報酬を得て行うことはできません。
社労士には、会社の人事労務部門の社員としてキャリアを積む「勤務社労士」と、やがてその経験や人脈を生かして独立する「開業社労士」の就労スタイルがあり、就転職、キャリアアップ、独立開業のそれぞれのステージに応じて役立つ資格である点が大きな魅力です。
なお社労士として仕事をするには、試験合格後に全国社会保険労務士会連合会への登録が必要です。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
書類の作成と提出代行に必要な専門知識を試すために、試験では社会保険関係と労働関係の全8科目から出題されます。
労働関係の科目は、労基法・安衛法、労災法、雇用法、労働一般の分野から成り、どれも会社勤めをしていれば比較的馴染みのある内容です。
社会保険関係の科目は、健保法、厚年法、国年法、社会一般の分野から成り、どれも社会人には比較的身近で重要な内容と言えます。
各科目とも、語群選択式と5肢択一式の問題が出題され、それぞれの科目・出題形式ごとに合格基準が設けられているため、満遍なく得点しなければ合格できません。なお受験資格として、大学・短大・高専卒などの学歴や実務経験などが要件とされていますので、注意が必要です。
【目安】学習時間1,000時間、費用5~25万円こんな勉強
社会保険や労働保険のしくみや手続に、一つひとつ詳しくなっていく楽しさがあります。自分自身や、自分の身のまわりの誰かを具体的にイメージしながら勉強すると効果的でしょう。
また丸暗記には限界がありますので、まず各法律の趣旨を理解して、趣旨から推察したり、各法律の関連性と違いを考えながら勉強すると効率的です。
いずれにしても試験範囲が広く、憶えなければならないことはたくさんありますので、毎日コツコツと知識を積み上げていくような、そんな勉強になります。
参考書・問題集
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通信講座
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スクール
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試験概要
◆主催団体
全国社会保険労務士会連合会 試験センター
◆試験科目
(1)労働基準法および労働安全衛生法
(2)労働者災害補償保険法(労働保険徴収法含む)
(3)雇用保険法(労働保険徴収法含む)
(4)労務管理その他の労働に関する一般常識
(5)社会保険に関する一般常識
(6)健康保険法
(7)厚生年金保険法
(8)国民年金法
◆合格基準
[択一式試験]:各科目とも概ね40%以上、かつ全体で概ね70%以上の得点
[選択式試験]:各科目とも概ね60%以上、かつ全体で概ね60%以上の得点
※択一式試験では、(4)(5)は2つ合わせて1科目
◆合格率
7~10%
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社会保険労務士 |
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