調理師
シェフや板前の国家資格です。
職種・業界: | フード・生活に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(名称独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 学歴要件あり | |
受験申込日: | 4~6月頃(※東京都の場合) | |
試験実施日: | 8月頃(※東京都の場合) | |
合格発表日: | 9月頃(※東京都の場合) | |
受験地 : | 全都道府県 | |
取得方法 : | 試験合格後に登録など | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ 独立開業★★☆ 社会生活★☆☆こんな資格
料理人にはさまざまな呼称がありますが、「調理師」という名称が使えるのは、調理師免許を持つ者だけです。調理師免許は、料理の衛生管理面など、調理のしごとを行う者の資質向上を目的とした国家資格です。
調理師免許を取るには2つの方法があります。一つは調理師の養成課程のある高校や専門学校で1年以上の専門教育を修業する方法で、もう一つは、調理師の国家試験に合格する方法です。前者の場合は国家試験を受験する必要はありません。また後者の場合は、受験資格として調理のしごとを2年以上経験している必要があります。
調理師のおもな職場は飲食店です。飲食店では、養成講習を受けた食品衛生責任者を置くように義務づけられていますが、調理師であれば養成講習を受けなくても食品衛生責任者になれますので、就職や独立開業にも有利です。
調理師と同じような性格の国家資格としては製菓衛生師があります。また、調理師の上級資格としては専門調理師の国家資格があり、日本料理・中国料理・西洋料理といった分野ごとに試験が行われ、実技審査もあります。受験するには、8年以上の実務経験が必要ですが、調理師免許があれば免許取得後3年以上の実務経験で受験できます。なお、ふぐの調理については、ふぐ調理師の免許がなければ行うことができません。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
4肢択一マークシート方式の、学科試験のみになります。
試験は各都道府県が実施しますので、都道府県によって、また実施年度によって試験時期や申込時期が異なります。大半は年1回の実施ですが、年に2回実施している都道府県もあります。
受験資格として、飲食店などでの2年以上の実務経験が必要ですが、食品スーパーなどでの魚介類や惣菜の調理経験や、学校給食などの調理経験も実務経験とみなされます。
試験科目は7科目で、各科目の配点割合は、食文化概論5%、衛生法規5%、公衆衛生学15%、栄養学15%、食品学10%、食品衛生学20%、調理理論30%となります。
【目安】費用1~5万円(※講習会や通信講座の場合)こんな勉強
試験問題の中には常識や経験の範囲で解けるような問題もありますが、合格するためには受験勉強は欠かせません。
配点ウエイトの高い調理理論の勉強などは、ふだんの調理方法の理論的な裏付けが得られたり、逆に見直す機会が得られるメリットもあります。
市販の参考書や問題集を使って独学で勉強することもできますが、講習会に参加したり、スクールや通信教育で勉強するのも気分転換になり、勉強の効率もはかどります。
なお、調理師の専門学校の多くは1年制と2年制のコースがあり、調理実習のほかに、試験科目と同じ内容を必修科目として勉強することになります。学費は、1年制の場合で120万円程度になります。
参考書・問題集
Amazon(本)
スクール
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ケイコとマナブ.netで探す(調理師のスクール)
試験概要
◆主催団体
各都道府県
※東京都の場合は、東京都 福祉保健局
◆試験科目
食文化概論/衛生法規/公衆衛生学/栄養学/食品学/食品衛生学/調理理論
◆合格基準
各科目とも一定割合以上、かつ全体で60%以上の得点
◆合格率
65%程度
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