アクチュアリー

保険数理や年金数理のエキスパート資格です。

職種・業界:

アクチュアリー

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 7月~8月下旬
試験実施日: 12月中旬の平日3連日
合格発表日: 2月中旬
受験地  : 東京・大阪
取得方法 : 試験合格後に研修修了
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★★  こんな資格

 生命保険の保険商品は、病気やケガによる死亡率などの統計値をもとに、保険給付の内容や掛金が決められますが、こうした保険の数理業務などに求められる専門スキルを認定する資格がアクチュアリーです。
 アクチュアリーの資格を取るには、第1次試験合格、第2次試験合格の後、プロフェショナリズム研修を受講修了して、日本アクチュアリー会の正会員に認定される必要がありますが、第1次試験は、原則として大学3年生以上の学歴が受験要件となります。
 アクチュアリーの専門スキルは、生命保険や損害保険の商品開発のほか、企業年金資産の運用リスクのマネジメントなど、さまざまな場面で生かされており、保険会社に義務づけられている「保険計理人」や、厚生年金基金の「年金数理人」の要件にもなっています。

【専門性】知識★★★  こんな試験

 第1次試験は、1日目が数学、2日目が損保数理と生保数理、3日目が年金数理と会計・経済・投資理論で、3日間にわたって全5科目が実施されます。
 試験は、多肢選択などのマークシート問題で、計算問題も出題されます。
 第2次試験は、1日目が生保1・損保1・年金1、2日目が生保2・損保2・年金2で、生保コース・損保コース・年金コースのそれぞれについて、2日間で全2科目が実施され、3つのコースのうち1つを選択して受験します。
 試験は、各科目とも、記述式の第Ⅰ部と、論述式の第Ⅱ部とで構成されます。
 第1次試験で1科目でも合格基準を満たせば日本アクチュアリー会の研究会員に、全5科目の合格基準を満たせば準会員になることができ、会員になれば、第1次試験・第2次試験とも合格科目の受験免除が受けられ、科目合格の積み上げによる試験合格が可能です。

【目安】費用10~70万円こんな勉強

 試験科目を見てわかるように、基本的には理数系の素養が必要になります。文系でも合格できるとされていますが、高校数Ⅲもしくは大学教養レベルの微積分や線型代数の知識は必要です。
 第1次試験は、基礎的な学力を問う試験内容で、市販の参考書や、日本アクチュアリー会から頒布されている教科書や過去問題集を使っての自学自習も可能です。
 第2次試験は実務的な能力を問う試験内容になりますので、市販の参考書もほとんどなく、日本アクチュアリー会の教科書や過去問題集が頼みになります。
 最短で2年間での資格取得が可能ですが、科目合格を積み上げながら数年にわたって合格をめざすのが現実的で、受験料だけでも1科目1万円ですので、かなりの投資が必要になります。受験予備校もありますが、受講料は比較的高めです。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  公益社団法人 日本アクチュアリー会
◆試験科目
●第1次試験
数学/生保数理/損保数理/年金数理/会計・経済・投資理論
●第2次試験
[生保コース]:生保1/生保2
[損保コース]:損保1/損保2
[年金コース]:年金1/年金2
※3コースから1コースを選択
◆合格基準
●第1次試験:5科目とも60%以上の得点、かつ「会計・経済・投資理論」は3分野とも概ね40%以上の得点
●第2次試験:2科目とも60%以上の得点、かつ第Ⅰ部試験・第Ⅱ部試験とも概ね40%以上の得点
◆合格率
第1次試験・第2次試験の各科目とも、概ね10~20%


 
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