不動産鑑定士

不動産関連における最高峰の国家資格です。

職種・業界:

鑑定士

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 2月下旬~3月上旬
試験実施日: [短答式]:5月上旬の日曜日
[論文式]:8月上旬の日曜日を含む土・日・月曜日(連続3日間)
合格発表日: 10月下旬
受験地  : 札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇
※論文式は、東京・大阪・福岡
取得方法 : 試験合格後に実務修習を経て登録
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★★ 独立開業★★★ 社会生活★☆☆こんな資格

 弁護士公認会計士と並ぶ3大国家資格と言われています。
 土地や建物の鑑定評価は不動産鑑定士の独占業務で、鑑定士の資格を持たない者が報酬を得て行うことはできません。
 不動産鑑定士の仕事は、毎年発表される公示価格・基準地価や、相続税の算出基礎となる路線価など公的機関の依頼で行うもののほかに、実際の土地売買や、資産や担保としての評価、投資対象としての評価など、民間企業や個人の依頼で行うものもたくさんあります。
 不動産鑑定士として仕事をするためには、試験合格後に日本不動産鑑定士協会連合会が行う実務修習を経て、国土交通省に名簿登録をする必要があります。
 高度な専門知識とノウハウが求められる仕事ですから、不動産鑑定業者で経験を積んだ後に独立開業するのが一般的です。なお不動産鑑定事務所だけではなく、不動産デベロッパーや鉄道・信託銀行なども不動産鑑定業者として登録しています。

【専門性】知識★★★  こんな試験

 短答式試験と論文式試験があります。
 短答式試験はマークシートの5肢択一問題で、行政法規と鑑定理論に大きく分かれます。行政法規は、土地基本法・不動産鑑定評価法・地価公示法・国土利用計画法など約40もの法令が出題範囲となります。鑑定理論は、不動産鑑定評価基準とその運用上の留意点が出題範囲になります。短答式試験に合格すると、次に論文式試験が行われます。
 論文式試験は1問につき1,000字程度の論述問題で、民法・経済学・会計学・鑑定理論(理論)・鑑定理論(演習)の5科目について3日間で行われます。短答式の合格率が25%前後なのに対し、論文式は10%前後と低く難易度も相当に高くなります。
 なお論文式試験が不合格の場合は、以降2年間は短答式試験が免除されます。

【目安】学習時間2,000時間、費用10~40万円こんな勉強

 短答式試験の行政法規は、範囲が非常に広い分、各法令の細かい知識までは要求されませんので、広く浅く勉強し、過去問題で出題傾向や頻出問題を把握するようにします。宅地建物取引士(宅建)の試験範囲と重なる部分も多いので、宅建の勉強をされた方は有利です。
 鑑定理論は逆に範囲が狭い分、細かいところまで勉強する必要がありますが、不動産鑑定評価基準の文章が難解なため、通読を繰り返しながら、まず全体のイメージをつかむようにします。
 論文式試験は、それぞれ分野の異なる科目ですから、1科目ずつマスターしていくようなスタンスが必要です。公認会計士や公務員の専門試験の経験があれば、多少有利かもしれません。また長丁場になるため、設問の趣旨を理解し論述を展開する要領とスピードを、トレーニングによって身につけることも大切になります。たとえば鑑定理論(演習)では、膨大な資料をもとに電卓を使って計算を行います。

参考書・問題集
  Amazon(本)
通信講座
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スクール
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試験概要

◆主催団体
  国土交通省
◆試験科目
●短答式
(1)不動産に関する行政法規(土地基本法・都市計画法・建築基準法など)
(2)不動産の鑑定評価に関する理論(不動産鑑定評価基準および評価基準運用上の留意事項)
●論文式
1日目:民法、経済学
2日目:会計学、不動産の鑑定評価に関する理論(論文問題)
3日目:不動産の鑑定評価に関する理論(論文問題・演習問題)
◆合格基準
●短答式:概ね70%前後の得点
●論文式:概ね60%前後の得点
◆合格率
短答式:概ね25%前後、論文式:概ね10%前後


 
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