土地家屋調査士

不動産の調査・測量・登記に関する国家資格です。

職種・業界:

土地家屋調査士

資格の種類:
試験方法 : ,
受験資格 :
受験申込日: 5月下旬~6月上旬
試験実施日: [筆記試験]:8月中旬の日曜日
[口述試験]:11月上旬の月曜日
合格発表日: 11月下旬
受験地  : 全都道府県
※口述試験は、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡
取得方法 : 試験合格後に登録
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆ 独立開業★★☆ 社会生活★☆☆こんな資格

 土地や建物を調査し、測量して図面を作り、不動産登記を行うエキスパートです。土地を分筆(分割)して家屋を建てる場合や、筆界(隣との境界線)を特定する場合に必要な諸手続を行うのが、土地家屋調査士の業務になります。
 こうした業務は土地家屋調査士の独占業務になっていて、調査士の資格を持たない者が報酬を得て行うことはできません。なお不動産登記には、「表示に関する登記(所在地や面積など)」と「権利に関する登記(所有者など)」があり、前者は土地家屋調査士、後者は司法書士の専門領域になります。
 土地家屋調査士として仕事をするためには、開業地を管轄する都道府県の「土地家屋調査士会」へ入会して、日本土地家屋調査士会連合会に名簿登録をする必要があります。
 開業には、ノウハウや測量機器などの資金が必要になりますので、土地家屋調査士事務所に就職をしながら準備するのが一般的です。

【専門性】知識★★★ 技能★☆☆ こんな試験

 筆記試験と口述試験があります。
 筆記試験は「午前の部」と「午後の部」があり、「午前の部」では、平面測量と作図に関する択一問題と、土地の測量計算と作図に関する記述問題が出題されます。択一問題・記述問題のどちらかが基準点に達しない場合は、その時点で試験不合格となります。
 なお、測量士・測量士補一級建築士・二級建築士の有資格者は「午前の部」が免除されます。
 「午後の部」では、主に法律に関する択一問題と、書式に関する記述問題が出題され、ここでも択一問題・記述問題のどちらかが基準点に達しない場合は、その時点で試験不合格となります。
 「午前の部」「午後の部」ともに合格基準に達した場合に筆記試験合格となり、合格者に対して口述試験が行われます。
 口述試験は15分程度の面接試験で、口述試験で不合格となる場合はあまりありませんが、その場合は、次回の筆記試験と、次々回以降の筆記試験の「午前の部」が免除されます。

【目安】学習時間1,500時間、費用20~50万円こんな勉強

 法律の勉強と、測量・作図に関する勉強を並行して行うことになります。
 法律の勉強は、民法と不動産登記法が中心になりますので、宅建試験などですでに勉強経験がある人には有利です。どちらも比較的手ごわい法律ですので、初心者の場合はスクールの講義や通信講座を受けるのが近道です。過去問題による答案練習や、「午後の部」の記述対策である登記申請書の書式練習を数多くこなすことが実力アップにつながります
 測量・作図の勉強も、未経験者の場合は独学では難しい領域です。さきに比較的やさしい測量士補の試験をめざして勉強するのも効率的で、合格すれば「午前の部」は免除になります。なお測量・作図の勉強には、関数電卓や三角スケール・分度器・コンパス・三角定規などの用具は必須で、使い慣れておく必要があります。

参考書・問題集
  Amazon(本)
通信講座
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スクール
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試験概要

◆主催団体
  法務省
◆試験科目
●筆記試験
[午前の部]:土地家屋の調査・測量に関する知識や技能(平面測量・作図)
[午後の部]:「不動産の表示に関する登記」に必要な知識や能力(民法・不動産登記法・土地家屋調査士法など)
●口述試験
業務に必要な知識についての面接試験
◆合格基準
●筆記試験
[午前の部]:択一式・記述式とも一定基準以上、かつ全体で概ね65~70%の得点
[午後の部]:択一式・記述式とも一定基準以上、かつ全体で概ね65~70%の得点
●口述試験
非公開
◆合格率
8%前後


 
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