移動式クレーン運転士

クレーン車を操作できる国家資格です。

職種・業界:

移動式クレーン

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 各試験日の2ヵ月前から2日前まで
試験実施日: [学科試験]:5・7・9・11・1・3月
[実技試験]:4・6・8・10・12・2月
合格発表日: 各試験日の概ね1週間後
受験地  : 北海道・宮城・千葉・愛知・兵庫・広島・福岡
※ほかに年1回、全都道府県で出張試験
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆  こんな資格

 クレーン作業は危険を伴うため、吊上荷重5トン以上のクレーンを扱う場合は、労働安全衛生法に基づく免許の取得が義務づけられています。このうち、クレーン車でクレーン操作をするための免許が、移動式クレーン運転士です。
 同じクレーンでも、固定式のクレーンを操作するにはクレーン・デリック運転士の免許、船の甲板に取付けられたクレーンを操作するには揚貨装置運転士の免許が必要になります。また、クレーンのフックに荷物を懸ける作業は玉掛技能者の免許が必要です。
 移動式クレーン運転士の免許は、国家試験合格によって交付されます。
 移動式クレーン運転士は主に建設・土木関連の工事会社に在籍し、建設現場や土木現場、時には被災地の復興のために現場監督の指示のもと、現場の作業員と連携をはかりながらクレーンの操作を行います。
 作業現場に向かって公道を走らせるためには、大型特殊の運転免許証が必要なこともあり、固定型のクレーン・デリック運転士に較べると移動式クレーン運転士は希少性もあります。なお、吊上荷重5トン未満の小型クレーン車については、所定の技能講習のみで操作することができます。

【専門性】知識★☆☆ 技能★☆☆ こんな試験

 学科試験と実技試験が行われ、学科試験合格後、1年以内に実技試験に合格すれば免許取得となります。
 学科試験では、移動式クレーンに関する知識のほかに法令や力学の知識について、5肢択一のマークシート形式で問われます。クレーン・デリック運転士や揚貨装置運転士の免許があれば、力学の科目は免除されます。
 実技試験は、クレーンの操作と合図についての実技です。荷物を吊り上げて、一定の高さを保ちながら所定の障害物コースを旋回させる試験です。基本的な操作合図も出され、減点方式で採点されます。なお合図の科目については、クレーン・デリック運転士や揚貨装置運転士のほか、玉掛技能者の免許がある場合や小型移動式クレーンの技能講習を修了している場合は免除となります。
 また、所定の移動式クレーン運転実技教習を修了している場合は、修了日から1年以内は実技試験が免除されます。

【目安】学習期間6日間、費用10万円程度(※学科・実技講習の場合)こんな勉強

 学科は、移動式クレーンの種類や型式、主要な装置や機能、動力機関などの勉強が中心です。そのほか、労働安全衛生法に基づくクレーン等安全規則、力の合成・分解・つり合い・モーメントなどのクレーン操作に関係する基礎的な勉強を行います。
 実技については、実際にクレーンを操作しながら技術を身につけなければなりませんので、各都道府県労働局長の登録教習機関が行っている移動式クレーン運転実技教習を受講するのが一般的です。
 登録を受けている教習所は、各重機メーカーの私設教習所や自動車教習所などですが、実技教習のほかに学科教習も用意されており、実技教習を修了すると1年間は実技試験が免除されます。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  公益財団法人 安全衛生技術試験協会
◆試験科目
●学科試験
(1)移動式クレーンに関する知識/(2)原動機及び電気に関する知識/(3)関係法令/(4)移動式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識
●実技試験
(1)移動式クレーンの運転/(2)移動式クレーンの運転のための合図
◆合格基準
●学科試験:各科目とも40%以上、かつ全体で60%以上の得点
●実技試験:減点の合計が40点以下であること
◆合格率
学科試験・実技試験とも60%程度


 
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