高圧ガス製造保安責任者
高圧ガスを製造する事業所に必置の国家資格です。
職種・業界: | 化学に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(設置義務資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(記述・論述あり) | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 8月下旬~9月上旬 | |
試験実施日: | 11月中旬の日曜日 | |
合格発表日: | 1月上旬 ※[甲種化学][甲種機械][第一種冷凍機械]は1月下旬 |
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受験地 : | 全都道府県 ※[甲種化学][甲種機械][第一種冷凍機械]は北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡・沖縄 |
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取得方法 : | 試験合格後に免状交付申請 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ こんな資格
高圧ガスを取り扱う事業所は、安全のため、事業所ごとに高圧ガス製造保安責任者を選任するように法令で義務づけられています。
高圧ガス製造保安責任者には、工場長クラスの保安統括者、部長クラスの保安企画推進員と保安技術管理者、課長・係長クラスの保安主任者、職長クラスの保安係員があります。このうち保安技術管理者・保安主任者・保安係員は、国家試験の合格者で、かつ所定の実務経験がある者の中から選任するように決められています。
試験は、高圧ガスの製造施設の規模や種類などに応じて、[甲種化学][甲種機械][乙種化学][乙種機械][丙種化学(液石)][丙種化学(特別)][第一種冷凍機械][第二種冷凍機械][第三種冷凍機械]の9種類があります。
甲種・乙種は、石油化学コンビナートなどの高圧ガス製造施設が対象で、規模によって甲・乙に、専門分野によって化学・機械に分かれます。
丙種(液石)は、家庭用プロパンやタクシーに使われるLPガス(液化石油ガス)が対象、丙種(特別)は保安係員限定の資格になります。
冷凍機械は、大型冷凍空調機器や冷凍倉庫・冷凍冷蔵工場など冷媒ガスを扱う施設が対象で、1日当たりの冷凍能力の高い順に第一種・第二種・第三種に分かれます。
なお、高圧ガス製造保安責任者は高圧ガスの主に製造・貯蔵・移動関連の資格で、販売関連では高圧ガス販売主任者、LPガスの工事関連では液化石油ガス設備士などの関連資格があります。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
試験科目は、法令・保安管理技術・学識の3科目で、[第三種冷凍機械]のみ法令と学識の2科目になります。
試験は5肢択一のマークシート方式ですが、[甲種化学][甲種機械][第一種冷凍機械]の学識科目は記述式になります。
合格基準は、各科目とも60%の正答率です。
試験実施機関の高圧ガス保安協会では、科目免除が受けられる講習を実施していて、講習修了者は保安管理技術・学識の2科目が免除され、法令科目のみの受験となります。
また、たとえば[甲種化学]の合格者が[甲種機械]か[乙種機械]を受験する場合には、法令科目が免除されます。
【目安】費用3~5万円(※[甲種化学][甲種機械][第一種冷凍機械]の場合)こんな勉強
法令科目は、高圧ガス保安法と各保安規則が勉強の範囲です。
保安管理技術は、高圧装置の管理などに関する実務的な内容になります。
学識は、応用化学と機械工学の基礎です。応用化学は、気体の性質と熱による化学反応や各種ガスの性質など、機械工学は、圧縮機やポンプなどの高圧装置と材料力学・流体力学・熱力学などが具体的な内容になります。
高圧ガス保安協会の科目免除講習は、甲種と第一種冷凍機械は年1回、その他の試験区分は年2回、全国の主要都市で3日間にわたって実施されます。最終日に保安管理技術と学識の検定試験が行われ、これに合格すれば、本試験では法令科目のみの受験となります。
また、各試験区分に応じたテキストや問題集だけ購入することもできますので、それらを用いた自学自習も可能です。
参考書・問題集
Amazon(本)
スクール
JTEX<高圧ガス製造保安責任者講座>
試験概要
◆主催団体
高圧ガス保安協会
◆試験科目
法令/保安管理技術/学識
※[第三種冷凍機械]は法令と学識のみ
◆合格基準
各科目とも60%以上の得点。
◆合格率
30~60%程度
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高圧ガス製造保安責任者 |
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