ITコーディネータ
中小企業のIT化戦略をサポートする経済産業省推進資格です。
職種・業界: | IT関連(民間資格)に関する資格 |
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資格の種類: | 民間資格 | |
試験方法 : | CBT・WBT | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 試験期間中随時 | |
試験実施日: | [第1期]:7月 [第2期]:11月 [第3期]:2~3月 ※各期とも1ヵ月の実施期間 |
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合格発表日: | 随時(試験終了時) | |
受験地 : | 全都道府県 | |
取得方法 : | 試験合格、およびケース研修修了後に協会へ登録 | |
有効期限 : | 1年間 |
【メリット】社内評価 ★★☆ 独立開業★☆☆ こんな資格
ITコーディネータは、経営戦略とITを橋渡しする専門家です。通商産業省(現在の経済産業省)が、中小企業のIT経営を推し進めるために、その担い手としたのがITコーディネータです。中小企業がITコーディネーターを利用する場合、費用面での優遇が受けられるなど、経済産業省推進資格にもなっています。
ITコーディネータの具体的な役割は、企業の経営戦略に即したIT化戦略を企画し、システムの構築から運用までを総合的にサポートすることです。
有資格者の大半はITベンダーや一般企業に所属してその専門能力を仕事に活かしています。独立も可能な資格で、高度情報処理技術者や中小企業診断士・税理士・公認会計士などのコンサルタント系の資格を併せ持つケースが多いのも、特徴の一つです。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
試験はCBT方式(コンピュータを使った試験方式)で、7月・11月・2~3月の年3回の試験時期に、受験する日時を予約して全国の試験会場で受験します。
試験では、経営系の知識、情報系の知識、そしてコーディネータとして必要なコンサルティングの知識が試されます。試験問題は、基本問題と応用問題とで構成されていて、基本問題は全範囲から出題されますが、応用問題は経営系か情報系かの選択解答制になります。
なお、高度情報処理技術者や中小企業診断士などの他資格保有者には、この選択解答制の応用問題が免除された専門スキル特別認定試験が別に用意されています。
ITコーディネータになるには、試験合格のほかに、所定の「ケース研修」を受講・修了しなければなりませんが、2つの要件のどちらが先でも構わないことになっています。
【目安】費用5~10万円(ケース研修を含めると25~30万円)こんな勉強
経営系では、事業環境分析、マーケティング、業務プロセスの最適化、財務、リスクマネジメントといった経営戦略の策定に必要な知識と、その経営戦略をもとにIT戦略を策定するための手法について勉強します。
情報系では、IT戦略策定から、IT資源の調達方法、ITの導入方法、導入後のITサービスの活用や運営管理に関する手法を勉強します。
そのほか、コンサルティングの知識として、プロセスマネジメントとプロジェクトマネジメント、モニタリングとコントロール、コミュニケーションの手法についても勉強します。
参考書・問題集
Amazon(本)
試験概要
◆主催団体
NPO法人 ITコーディネータ協会
◆試験科目
(1)IT経営の認識/(2)経営戦略/(3)IT戦略策定/(4)IT資源調達/(5)IT導入/(6)ITサービス活用/(7)プロセス&プロジェクトマネジメント/(8)モニタリング&コントロール/(9)コミュニケーション
※基本問題(40問)と応用問題(60問)から成り、基本問題は(1)~(9)の全範囲が対象になる。応用問題は共通問題(20問)と選択問題(40問)に分かれ、共通問題は(7)~(9)、選択問題は(2)(3)の経営系と(3)~(6)の情報系のいずれかを選択する。
◆合格基準
非公表
◆合格率
50~60%程度
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