運行管理者
貨物・旅客の運送会社には必置の国家資格です。
職種・業界: | 運輸・倉庫に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(設置義務資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 実務要件あり | |
受験申込日: | [8月試験]:5月下旬~6月中旬 [3月試験]:11月下旬~12月中旬 |
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試験実施日: | [8月試験]:8月下旬の日曜日 [3月試験]:3月上旬の日曜日 |
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合格発表日: | [8月試験]:9月下旬 [3月試験]:4月上旬 |
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受験地 : | 全都道府県 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ こんな資格
貨物や旅客の運送会社は、トラックやバス・タクシーなどの事業用自動車の運行の安全確保のために、運行管理者を選任しなければなりません。運行管理者は、運転者の乗務割の作成、休憩・睡眠施設の保守管理、運転者の指導監督、点呼による運転者の疲労・健康状態等の把握などが業務内容になります。
運行管理者に選任されるためには、運行管理者試験に合格して、自動車運送事業の種別に応じた運転管理者資格者証を取得しなければなりません。
運行管理者試験は「貨物」と「旅客」の2種類があり、試験を受けるには、事業用自動車の運行管理に関する1年以上の実務経験が必要ですが、自動車事故対策機構が行う3日間の基礎講習を受講修了すれば、実務経験に代えることもできます。
運行管理者は、営業所ごとに、事業用自動車の保有台数に応じた一定人数が必要なため、貨物運送会社や旅客運送会社では厚遇される資格です。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
「貨物」「旅客」の2種類の試験があり、受験者数の割合は「貨物」が全体の約8割を占めます。
試験は、「貨物」「旅客」それぞれ5科目から成り、多肢選択のマークシート方式で、科目ごとに4~8問の問題が出題されます。
試験に合格するためには、全体で60%以上の得点のほか、「その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力」の科目では2問、それ以外の科目では1問以上の正解が必要になります。
【目安】費用1~3万円こんな勉強
「貨物自動車運送事業法(もしくは道路運送法)」の科目は、主に運行管理者の役割や業務内容に関する勉強になります。
「道路運送車両法」は、車両の種別や登録、検査や点検・保安基準などの勉強です。
「道路交通法」は、通行区分や最高速度など、自動車運転免許の学科で勉強した内容のおさらいになります。
「労働基準法」は、労働時間や休憩・休日などの労働条件が中心です。
「実務上の知識・能力」は、点呼・乗務記録・運行指示書・運行計画など、実務的な内容の勉強になります。
市販の参考書や問題集を使って自学自習で合格できる試験ですが、講習会や通信講座を利用するのも効率的です。
参考書・問題集
Amazon(本)
試験概要
◆主催団体
公益財団法人 運行管理者試験センター
◆試験科目
●貨物
(1)貨物自動車運送事業法関係/(2)道路運送車両法関係/(3)道路交通法関係/(4)労働基準法関係/(5)その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力
●旅客
(1)道路運送法関係/(2)道路運送車両法関係/(3)道路交通法関係/(4)労働基準法関係/(5)その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力
◆合格基準
60%以上の得点で、(1)~(4)の各科目は1問以上、(5)は2問以上の正解
◆合格率
貨物:40%程度、旅客:50%程度
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