マンション管理士
マンション管理の専門知識を証明する国家資格です。
職種・業界: | 不動産に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(名称独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 9月上~下旬 | |
試験実施日: | 11月下旬の日曜日 | |
合格発表日: | 1月中旬 | |
受験地 : | 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇 | |
取得方法 : | 試験合格後に登録 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★★☆ 社会生活★☆☆こんな資格
分譲マンションでは、マンションの住人で構成されるマンション管理組合が、共有部分のルールや修繕・建替えの計画などを決めます。こうしたマンション管理には専門知識が必要なため、マンションの住人に的確な助言ができるエキスパートとして、マンション管理士の国家資格ができました。国家試験に合格して登録した者だけが名乗れる名称独占資格です。
マンション管理士は、マンションの住人などにコンサルティングを行う仕事ですから、独立開業をめざす方にお奨めの資格ですが、マンションを取扱う不動産会社や不動産管理会社においても、その専門知識は高く評価されていて、資格取得が奨励され有資格者は厚遇されています。
なおマンション管理士として仕事をするには、試験合格後にマンション管理センターへの登録が必要で、登録は5年毎の更新となります。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
マンション管理に関する専門知識を試すために、マンションの所有や管理にまつわる法律と実務、マンション管理組合、マンションの構造や設備、そして資格制度を定めているマンション管理適正化法から出題されます。
試験問題は全50問の4肢択一マークシート方式で、合格ラインは50点満点中35点前後になります。問題数・出題方式・合格ラインは同じ不動産関連資格の宅地建物取引士(宅建)や管理業務主任者と同様ですが、難易度はマンション管理士が宅建や管理業務主任者よりも高くなります。
なお管理業務主任者は出題範囲も似通っていて、管理業務主任者の合格者は、マンション管理士試験のマンション管理適正化法5問分が免除(正答扱い)になります。
【目安】学習時間500時間、費用5~15万円こんな勉強
区分所有法と、これに関連の深いマンション標準管理規約を合わせると全体の約半分の出題数になります。区分所有法とは、マンションなどの共同住宅に関する特別なルールのことで、そのルールの具体的なひな型がマンション標準管理規約になります。
どちらも、「マンションを購入する(した)場合」に役立つ知識ですから、自分自身がマンションを購入する(した)と仮定して、マンションの建築から、分譲、入居、管理、建替えまでの流れをイメージしながら勉強すると効果的です。
参考書・問題集
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通信講座
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スクール
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試験概要
◆主催団体
公益財団法人 マンション管理センター
◆試験範囲
(1)マンションの管理に関する法令及び実務(区分所有法、マンション建替円滑化法、民法、標準管理規約など)
(2)管理組合の運営の円滑化(管理組合の組織と運営、業務と役割、苦情対応と対策、訴訟と判例、会計など)
(3)マンションの建物と附属施設の構造や設備(マンションの構造・設備、長期修繕計画、建物・設備の診断など)
(4)マンション管理適正化法(マンション管理適正化法、マンション管理適正化指針など)
◆合格基準
概ね70%以上の得点
◆合格率
7~9%