登録販売者

ドラッグストアには必置の、新しい国家資格です。

職種・業界:

登録販売者

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 7月頃(※東京都の場合)
試験実施日: 10月頃(※東京都の場合)
合格発表日: 12月頃(※東京都の場合)
受験地  : 全都道府県
取得方法 : 試験合格後に登録
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★☆☆ 社会生活★☆☆こんな資格

 登録販売者とは、薬局・薬店やドラッグストアにおいて、一般用医薬品を販売することができる国家資格です。かつては、医薬品を販売するためには必ず薬剤師を設置して管理することが義務づけられていましたが、2009年の薬事法(現.医薬品医療機器等法)の改正により、一部の一般用医薬品については、薬剤師でなくても登録販売者を設置すれば販売することが可能になりました。
 医薬品は、医師歯科医師の処方箋がなければ販売できない医療用医薬品と、処方箋がなくても販売できる一般用医薬品に分かれます。一般用医薬品はさらに、副作用など特に注意が必要な1類、かぜ薬や胃腸薬などの2類、ビタミン剤などの3類に分かれます。このうち登録販売者が販売できるのは2類と3類で、1類と医療用医薬品については薬剤師でなければ販売できません。
 登録販売者になるためには、各都道府県が実施する国家試験に合格して各都道府県に販売従事登録をする必要があります。登録後は、薬剤師や登録販売者(管理者)の管理・指導のもとに販売業務を行い、2年以上の実務経験を積むことによって登録販売者(管理者)の指定を受けることができます。
 チェーン展開を進めるドラッグストアや、市販薬の販売を計画しているコンビニエンスストアの就転職やキャリアアップに有利な資格であるとともに、将来は独立開業にも活かせる資格である点が魅力です。

【専門性】知識★☆☆  こんな試験

 試験は8~10月にかけて(もしくは2月)に、都道府県ごとに行われます。受験申込日は試験日のおよそ2~3ヵ月前、合格発表日は試験日のおよそ1~1ヵ月半後になります。
 試験問題は、厚生労働省が示すガイドラインに沿って各都道府県で作成します。
 試験科目は各都道府県共通で、医薬品に共通する特性と基本的な知識、人体の働きと医薬品、主な医薬品とその作用、薬事関連法規・制度、医薬品の適正使用・安全対策の5科目で、全体で70%以上の得点が合格基準となります。加えて、都道府県ごとに各科目ごとの合格基準(概ね35~40%の得点)が設けられていて、1科目でも合格基準に満たない場合は不合格となります。
 出題形式は多肢選択マークシート方式ですが、4肢択一や5肢択一など都道府県によってマチマチです。
 なお、試験は都道府県ごとに行われますが、試験合格は全国どの都道府県でも有効で、合格後の登録や就労は受験地以外の都道府県でも可能です。

【目安】費用3~60万円こんな勉強

 一般用医薬品の2類を販売する際には、購入者から質問がなくても効能や副作用などの情報を積極的に伝える努力義務があります。こうした仕事上の必要性もあり、試験科目の中でももっとも出題数が多く重要な科目は「主な医薬品とその作用」です。ここでは、呼吸器・胃腸・心臓・泌尿器・鼻・目・皮膚・口・神経などの器官ごとの医薬品や、婦人薬・アレルギー用薬・滋養強壮薬・漢方薬・禁煙補助剤などの成分やその作用・副作用について勉強することになります。
 また、こうした医薬品に関する知識に関連して、人体の構造やクスリが作用する仕組み、適正な用法や安全対策など、身近で、かつ社会生活を営むうえでも役立つ知識を身につけることができます。
 薬学に関する素養があれば難しい内容ではありませんが、初心者にとっては独学では苦労する内容ですから、スクールや通信講座で勉強する方が効率的です。なおスクールの場合は、1年制のカリキュラムが多いようです。

参考書・問題集
  Amazon(本)
通信講座
  [BrushUP学び]で探す(登録販売者の通信講座)
  ケイコとマナブ.netで探す(登録販売者の通信講座)
スクール
  [BrushUP学び]で探す(登録販売者のスクール)
  ケイコとマナブ.netで探す(登録販売者のスクール)

試験概要

◆主催団体
  各都道府県
※東京都の場合は、東京都 福祉保健局
◆試験科目
(1)医薬品に共通する特性と基本的な知識
(2)人体の働きと医薬品
(3)主な医薬品とその作用
(4)薬事に関する法規と制度
(5)医薬品の適正使用と安全対策
◆合格基準
各科目とも一定割合(概ね35~40%)以上、かつ全体で70%以上の得点
◆合格率
45~50%程度


 
    ステップアップするなら
 
    他の資格と比較するなら
登録販売者
    ステージを広げるなら
 
    基礎から学ぶなら