原子炉主任技術者
原子炉の運転を保安監督する国家資格です。
職種・業界: | 化学に関する資格 |
|
---|---|---|
資格の種類: | 国家資格(設置義務資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(記述・論述あり) , 面接・口述試験あり | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 1月中~下旬 | |
試験実施日: | [1次]:3月中旬 [2次]:7~8月頃 |
|
合格発表日: | 8~9月頃 | |
受験地 : | 東京 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ こんな資格
原子炉の設置者は、原子炉の運転に関して保安の監督をさせるために、原子炉主任技術者を選任しなければならないことが、原子炉等規制法で決められています。
原子炉主任技術者になるには、まず国家試験に合格する必要があります。試験研究用原子炉については、この国家試験合格者の中から試験研究用原子炉主任技術者を選任することになりますが、発電用原子炉については、国家試験の合格者でかつ実務経験者の中から発電用原子炉主任技術者を選任します。
原子力発電の研究所や電力会社において必要な資格です。
【専門性】知識★★★ こんな試験
1次の筆記試験と、2次の口述試験から成ります。
筆記試験は3日間にわたって行われます。専門職大学院で原子力工学の専攻課程を修了している場合は、事前審査の結果によっては、筆記試験の一部免除を受けることもできます。
筆記試験に合格すると、2次の口述試験に進みます。なお、口述試験を受けるには、原子炉の運転業務について6ヵ月以上の経験か、もしくは所定の講習機関等で原子炉の運転に関する課程を修了していることが要件となります。
【目安】費用10~20万円程度こんな勉強
原子力工学や原子炉物理学といった専門領域になりますので、理工系の素養は必須です。
電力会社に就職して資格をめざす方が大半ですが、参考書や問題集が市販されていませんので、分野ごとに専門書を選定して自学自習する必要があります。
このほか、日本原子力研究開発機構が実施している原子炉工学特別講座は、受験対策としても利用されています。
参考書・問題集
Amazon(本)
試験概要
◆主催団体
原子力規制委員会
◆試験科目
●1次試験
(1)原子炉に関する法令/(2)原子炉理論/(3)原子炉の設計/(4)原子炉の運転制御/(5)原子炉燃料及び原子炉材料/(6)放射線測定及び放射線障害の防止
●2次試験
実務的知識に関する口頭試問
◆合格基準
●1次試験:全体で60%以上の得点、かつ60%未満が2科目以内、50%未満が1科目以内、40%未満の科目がないこと
●2次試験:60%以上の得点
◆合格率
1次試験:20%、2次試験:50~60%程度