和裁技能士

着物の仕立ての技能を認定する資格です。

職種・業界:

和裁

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 9月下旬~10月上旬
試験実施日: [学科]:2月上旬の日曜日
[実技]:11月下旬~2月下旬
合格発表日: 3月中旬
受験地  : 全国44都道府県
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆  こんな資格

 厚生労働省の技能検定制度の中の、「和裁(和服製作作業)」の職種に関する技能士資格です。
 資格試験は、初級レベルの3級、中級レベルの2級、そして上級レベルの1級の3段階があり、合格すると各級の技能士の称号が与えられます。
 3級は誰でも受験できますが、2級は2年以上、1級は7年以上の実務経験が必要になります。専門学校や職業訓練所などで和裁に関する課程を修了していれば実務要件が緩和され、2級の場合であれば実務経験がなくても受験が可能です。
 和裁職人としての技能向上や、開業時の技能証明に有効な資格です。
 なお服飾関係の技能士資格としてはほかに、紳士服製造技能士、布はく縫製(ワイシャツ製造作業)技能士、婦人子供服製造技能士があります。

【専門性】知識★☆☆ 技能★★☆ こんな試験

 学科試験と実技試験から成ります。
 学科試験は、3級は○×式、2級・1級は○×式と4肢択一式の問題が出題されます。
 実技試験は、和服製作の作業試験で、試験の約1ヵ月前に課題が公表され、課題にしたがって作業を進めます。標準時間内に作業が終わらない場合は、時間が増すごとに減点となります。
 学科・実技のいずれか一方のみ合格の場合は、次回以降の試験では合格した試験の受験が免除されます。

【目安】費用3~15万円程度こんな勉強

 実技試験は、課題にしたがって事前に縫いあげた長着などを持参して、試験場で襟付やまとめの作業などを行います。和裁のしごとを通じて修得できる内容ですので、あとは学科試験対策を行えば、独学での試験合格も可能です。
 ただし、学科対策の市販の参考書がありませんので、関連書籍などを参考にしながら勉強することになります。
 初心者の場合は、各都道府県の職業訓練施設で勉強するのが効率的です。1年間をかけて、和服製作に関する基本的な知識や技術を身につけることができます。修了後は、2級受験の際の実務経験が不要になるほか、将来は職業訓練指導員をめざすことも可能です。

試験概要

◆主催団体
  中央職業能力開発協会
◆試験科目
●3級
[学科]:和服製作法/材料/和服一般/服装美学一般/安全衛生
[実技]:和服製作作業(裁断、手縫いまたはミシン縫いによる縫製作業、仕上げ)
●2級・1級
[学科]:和服製作法/材料/和服一般/服装美学一般/安全衛生
[実技]:和服製作作業(採寸、裁断、手縫いまたはミシン縫いによる縫製作業、仕上げ)
◆合格基準
[学科試験]:65%以上の得点
[実技試験]:60%以上の得点
◆合格率
非公開


 
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