学芸員(補)
博物館の専門職員の国家資格です。
職種・業界: | 教育・文化に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(認定資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(記述・論述あり) | |
受験資格 : | 学歴要件あり | |
受験申込日: | 7月上旬~8月中旬 | |
試験実施日: | 11月下旬の平日3連日 | |
合格発表日: | 2月 | |
受験地 : | 東京 | |
取得方法 : | 試験合格後1年間の実務経験 |
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有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ こんな資格
美術館や科学館などで、所蔵資料の収集・整理・保管・展示や、調査研究、教育普及活動を行う職員が学芸員で、それを補助する職員が学芸員補です。学芸員補や学芸員になるには、博物館法という法律に定められた資格が必要になります。
学芸員補の資格は、高卒以上の学歴があれば、博物館の職員となることによって得られます。
学芸員の資格は、概ね大学・短大卒以上の学歴が必要で、大学・短大の学芸員養成課程を履修する方法と、学芸員資格認定に合格する方法の2通りがあります。
後者の学芸員資格認定試験は、大卒のほかに、短大卒で学芸員補として2年以上の経験がある場合や、2年以上の教職経験がある場合なども受験が可能です。試験合格後、1年間の学芸員補の職務経験をもって学芸員の資格が与えられます。
なお、学芸員資格認定には試験による資格認定のほかに、修士や博士など学識者を対象とした面接審査による資格認定もありますが、こうした学芸員資格認定による資格取得割合は2%程度に過ぎず、残りの大多数は、大学や短大の学芸員養成課程の履修者です。とくに大学の場合であれば、大学卒業によって資格を取得できます。
博物館の職員をめざすのであれば、公立の博物館は公務員採用試験、私立は職員採用試験に合格することが前提となりますが、採用や採用後の配属の際のアピールポイントとして学芸員の資格は必須となります。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
必須科目8科目と、選択科目から2科目を選択した合計10科目について、3日間にわたって試験が行われます。
試験問題は、比較的解答しやすい語群選択問題や○×問題もありますが、むしろ学識を問うような記述問題や、100~800字程度の論述問題が主体となります。
科目合格が認められていて、毎年1科目ずつコツコツと合格を積み上げていくことも可能です。
また、大学で該当科目を履修済みの場合は、申請により科目免除が受けられます。全10科目すべて免除という場合もあります。
受験者数があまり多くはないこともあり、合格率は、その年によってかなり開きがあります。
【目安】費用1~80万円こんな勉強
必修科目は大学・短大の学芸員養成課程の内容、選択科目は、歴史・芸術・民俗・産業・自然科学などの博物館のジャンルに関する内容になります。
大学・短大の学芸員養成課程では、このほかに博物館実習がありますが、試験では実習がない分、合格後に1年間の実務経験が必要になります。
市販の参考書や問題集で独学で勉強することも可能ですが、大学や短大を卒業しているのであれば、早稲田大学や放送大学が行っている講座を受講修了して、科目免除を受ける方法もあります。費用的に余裕がなければ、不得手な科目だけ選んで受講することもできます。
参考書・問題集
Amazon(本)
試験概要
◆主催団体
文部科学省
◆試験科目
●必修科目
(1)生涯学習概論/(2)博物館概論/(3)博物館経営論/(4)博物館資料論/(5)博物館資料保存論/(6)博物館展示論/(7)博物館教育論/(8)博物館情報・メディア論
●選択科目(※2科目を選択)
文化史/美術史/考古学/民俗学/自然科学史/物理/化学/生物学/地学
◆合格基準
非公開
◆合格率
40~60%程度
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