幼稚園教員資格認定試験
保育士が幼稚園教諭になるための国家資格です。
職種・業界: | 教育・文化に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(業務独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(記述・論述あり) | |
受験資格 : | 実務要件あり | |
受験申込日: | 6月上~中旬 | |
試験実施日: | [第1次試験]:9月上旬の日曜日 [第2次試験]:10月中旬の日曜日 |
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合格発表日: | 12月下旬 | |
受験地 : | 札幌・仙台・(埼玉)・東京・(金沢)・名古屋・大阪・岡山・(香川)・福岡 ※( )は1次試験のみ |
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取得方法 : | 試験合格後に都道府県教育委員会に免許状交付申請 | |
有効期限 : | 10年間 |
【メリット】社内評価★☆☆ 社会生活★☆☆ こんな資格
幼稚園の先生になるには、幼稚園教諭の教員養成課程がある大学などに入学して、所定の単位を履修する方法が一般的ですが、高卒以上の学歴で3年以上の保育士経験があれば、「幼稚園教員資格認定試験」に合格して幼稚園教諭の免許状を取ることができ、職場の選択肢を広げられます。
ちなみに教諭普通免許状には、大学院修了(専修)・大学卒業(一種)・短大卒業(二種)の3種類があり、「幼稚園教員資格認定試験」では二種免許状が与えられます。免許の種類によって職務範囲に違いはありませんが、一定の経験を積んだのちであれば、所定の講習を受けて上位種の免許状を取ることもできます。
なお、職に就くには、免許状の取得とは別に、各自治体が行っている教員採用試験や私立幼稚園の採用試験に合格する必要があります。
また平成21年度より教員免許更新制が導入され、免許状の有効期間は10年間となり、免許状更新講習による免許更新が必要になりました。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
第1次試験は4肢択一問題が50問出題され、1次合格者に対して、第2次試験の論述式試験が行われます。
第1次試験では、一般教養科目・教職に関する科目(Ⅰ)・教職に関する科目(Ⅱ)の3科目が行われますが、いくつかの、試験科目の一部免除制度があります。
まず、短大卒以上などの学歴要件によって一般教養科目が免除になります。次に、前年の第1次試験に合格して第2次試験に不合格の場合は、翌年の第1次試験は全科目免除となります。なお一般教養科目については5年間免除されます。さらに、前年度の第1次試験が不合格の場合でも、科目単位で合格していれば、その科目は2年間免除となります。
第2次試験では、教職に関する科目(Ⅲ)・指導案の作成の2科目が行われますが、大学で教育実習を2単位以上修得などの要件を満たしていれば、指導案の作成は免除となります。
【目安】費用3~5万円こんな勉強
一般教養科目は範囲が非常に広いため、絞り込んで勉強するのが難しい科目です。まず、文部科学省がWeb上に公開している過去問題でその概要を確認し、これに見合ったレベルの参考書や問題集を選ぶ必要があります。幼稚園教員資格認定試験の参考書も市販されています。
教職に関する科目は、幼稚園教諭の教員養成課程で履修する内容が勉強の範囲になります。教育心理学や、教育法規・教育史・幼稚園教育要領などをひととおり勉強します。
指導案の作成は、週案や日案の指導計画の設例に対して、考えられる具体的な遊びや、児童にたいする援助や配慮などを記述する問題です。したがって、指導計画の作成方法についても、ひととおり勉強することになります。
なお、幼稚園教諭の教員養成課程がある一部の大学・短大では、対策講座を行っていますので、そうした講座を受講する方法もあります。
参考書・問題集
Amazon(本)
通信講座
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スクール
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試験概要
◆主催団体
文部科学省初等中等教育局教職員課
◆試験科目
●第1次試験
(1)一般教養科目:人文科学、社会科学、自然科学、外国語(英語)
(2)教職に関する科目(Ⅰ):教職の意義、教育の基礎理論
(3)教職に関する科目(Ⅱ):教育課程および指導法、生徒指導・教育相談および進路指導
●第2次試験
(1)教職に関する科目(Ⅲ):上記(Ⅰ)(Ⅱ)
(2)指導案(週案・日案)の作成
◆合格基準
●第1次試験:各科目とも60%以上の得点
●第2次試験:各科目とも60%以上の得点
◆合格率
非公開
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