日本語教育能力検定試験

外国人に日本語を教えるための知識レベルを認定する資格です。

職種・業界:

日本語教師

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 6月下旬~8月中旬
試験実施日: 10月下旬の日曜日
合格発表日: 12月下旬
受験地  : 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆ 社会生活★☆☆ こんな資格

 外国人に対して、直説法(日本語)で、日本語を教えるための知識やスキルを認定する、文化庁後援の民間資格です。
 日本語教師には、教員免許のような免許制度はありませんが、日本語学校が日本語教師を採用する場合には、(1)大学や短大の日本語主専攻または副専攻を卒業、(2)民間の日本語教師養成機関で所定の講座を修了、(3)日本語教育能力検定試験合格、のうちの一つ、できれば二つを満たしていることが実際の条件になっています。
 日本語教師の活躍の場は、国内にある日本語学校や海外の日本語スクールが一般的ですが、日本にビジネスで滞在する外国人とその家族に対するプライベートレッスンや、地域の自治体やボランティアグループが行っている日本語教室など、さまざまなケースがあります。
 また、英語・中国語・ハングルなど、間接法(相手の母語)で日本語を教えられるようになれば、しごとの可能性はさらに広がります。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 試験は、試験Ⅰ・試験Ⅱ・試験Ⅲの3つの科目で構成されます。
 試験Ⅰは日本語教育を実践するために必要な基礎的な知識を問う問題、試験Ⅲは実際に日本語教育を行う中で対応しなければならない問題解決能力を問う問題、そして試験Ⅱは試験Ⅰ・試験Ⅲのそれぞれの知識や能力を聴解問題で問う試験になります。
 試験Ⅱの聴解試験は、試験会場に流される日本語のアクセントについて、設問に対して解答するような内容になります。
 試験Ⅰ・Ⅱ・Ⅲとも、解答方法は多肢択一のマークシート方式になりますが、試験Ⅲの最後の問題だけは、テーマに対して400字程度で論述する問題になります。

【目安】費用2~10万円こんな勉強

 ふだん当たり前に使っている日本語ですが、学問として改めて勉強しなおしてみると、難しい内容も多く、意外に手強い相手であることに気づかされます。
 市販の参考書や問題集も出ていますので、ある程度の素養があれば、これらの教材を用いた自学自習も可能ですが、初学者の場合は、スクールや通信教育で指導を受けながら勉強する方が効率的です。
 また、実際に教壇に立たなければ習得できないこともありますので、初学者の場合は、民間の日本語教師養成講座を受講しながら試験の出題範囲を学びつつ、教授法の演習や実習も体験して教師としての実践的な力を養うことをお薦めします。
 民間の日本語教師養成講座を修了し、日本語教育能力検定試験にも合格できれば、就職面においても有利です。

参考書・問題集
  Amazon(本)
通信講座
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スクール
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試験概要

◆主催団体
  公益財団法人 日本国際教育支援協会
◆試験科目
●試験Ⅰ:出題範囲の区分ごとの設問による、日本語教育の実践につながる基礎的な知識
●試験Ⅱ:聴解問題による、Ⅰの基礎的な知識とⅢの基礎的な問題解決能力
●試験Ⅲ:出題範囲の区分横断的な設問による、熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力
[出題範囲]
(1)社会・文化・地域(世界と日本/異文化接触/日本語教育の歴史と現状/日本語教員の資質・能力)
(2)言語と社会(言語と社会の関係/言語使用と社会/異文化コミュニケーションと社会)
(3)言語と心理(言語理解の過程/言語習得・発達/異文化理解と心理)
(4)言語と教育(言語教育法・実技/異文化間教育・コミュニケーション教育/言語教育と情報)
(5)言語一般(言語の構造一般/日本語の構造/コミュニケーション能力)
◆合格基準
非公開
◆合格率
20%程度


 
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