林業架線作業主任者

伐採した林木の運搬作業に必置の国家資格です。

職種・業界:

林業架線作業

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 各試験日の2ヵ月前から2日前まで
試験実施日: 6・12月
※受験地ごとに異なる
合格発表日: 各試験日の概ね1週間後
受験地  : 北海道・宮城・千葉・愛知・兵庫・広島・福岡
※ほか、県ごとに出張試験
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆  こんな資格

 林業架線作業とは、山林で伐採した木材を、機械集材装置や運材索道を使って、山から麓に降ろす作業のことです。足場の悪い斜面で、伐採した原木をワイヤロープに吊るして運搬する危険を伴う作業なため、一定規模以上の作業では林業架線作業主任者の指揮・監視のもとに作業の安全をはかることが、労働安全衛生法で義務づけられています。
 林業架線作業主任者の国家試験は誰でも受験できますが、合格後に免許を取得するは、3年以上の実務経験が必要になります。このほか、大学や高校などで機械集材装置に関する学科を修業している場合や、各都道府県などが行っている免許講習を修了した場合も、所定の実務経験の後に免許を取得することができます。
 間伐(木の間引き)は、防災や環境保全などの公益につながる業務でもあります。林業架線作業主任者の主な職場は、林産事業を行っている各地の森林組合や林業関連会社ですが、資格があれば、待遇面でのメリットのほか管理・監督者をめざす上でも有利です。

【専門性】知識★☆☆  こんな試験

 試験は、5肢択一のマークシート方式で行われます。
 試験科目は、「(1)機械集材装置及び運材索道に関する知識」「(2)林業架線作業に関する知識」「(3)関係法令」「(4)林業架線作業に必要な力学に関する知識」の4科目で、各科目40%以上、全科目合計で60%以上の得点が合格ラインです。
 大学や高校などで力学に関する学科を修業している場合は、(4)は受験免除になります。
 試験は、6月に宮城・愛知・広島、12月に北海道・千葉・兵庫・福岡の各安全衛生技術センターで実施されるほか、年に1回の出張試験を実施している県もあります。

【目安】費用1万円程度こんな勉強

 「(1)機械集材装置及び運材索道に関する知識」は、機械集材装置の形式や集材機・支柱・搬器・付属器具・ワイヤロープなどの構成要素、運材索道の形式や特徴に関する勉強になります。
 「(2)林業架線作業に関する知識」は、機械集材装置や運材索道の組立て・運搬・解体の作業に関する勉強です。
 「(3)関係法令」は、林業架線作業や作業主任者の職務内容や留意事項に関する勉強です。
 「(4)林業架線作業に必要な力学に関する知識」は、質量・重心・張力・合力・ベクトル・モーメントなどの力学に関する勉強になります。
 受験対策の参考書や問題集がほとんどありませんので、独学の場合は苦労を強いられます。都道府県によっては、林業従事者や従事予定者向けの無料の免許講習会があり、学科だけではなく実技研修も行っていて、修了試験に合格すれば免許も取得できます。

試験概要

◆主催団体
  公益財団法人 安全衛生技術試験協会
◆試験科目
(1)機械集材装置及び運材索道に関する知識/(2)林業架線作業に関する知識/(3)関係法令/(4)林業架線作業に必要な力学に関する知識
◆合格基準
各科目とも40%以上、かつ全体で60%以上の得点
◆合格率
50~60%程度


 
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