臭気判定士
悪臭を判定できる国家資格です。
職種・業界: | 自然・環境に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(業務独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 年齢要件あり | |
受験申込日: | 7月中旬~9月中旬 | |
試験実施日: | 11月中旬の土曜日 | |
合格発表日: | 12月中旬 | |
受験地 : | 東京・名古屋・大阪 | |
取得方法 : | 試験合格と嗅覚検査合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 ※免許は5年ごとに更新 |
【メリット】社内評価★☆☆ こんな資格
工場や事業所の近隣住民から悪臭の苦情があると、苦情を受けた自治体は調査をして改善の指導や勧告を行います。その調査の際に、自治体から委託を受けて、特定悪臭物の濃度測定を行うことができるエキスパートが臭気判定士です。悪臭防止法という法律に基づく国家資格になります。
臭気判定士になるには、国家試験に合格するとともに、嗅覚検査に合格して免許申請を行う必要があります。試験は、試験実施日に18歳以上であれば誰でも受験でき、嗅覚検査も特殊な嗅覚が求められるような検査ではありません。免許の有効期限は5年間で、改めて嗅覚検査に合格することによって更新できます。
臭気判定士の職場は、環境アセスメントなどの限られた会社ですが、においに関する知識や測定ノウハウは、工場や事業所の悪臭対策に限らず、芳香剤や消臭剤の商品開発など、においが関わるさまざまな領域で生かせる可能性があります。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
試験は、(1)嗅覚概論、(2)悪臭防止行政、(3)悪臭測定概論、(4)分析統計概論、(5)臭気指数等の測定実務の5科目について、5肢択一のマークシート方式で行われ、(5)臭気指数等の測定実務については臭気指数の計算問題も出題されます。
嗅覚検査は、全国26都道府県の指定検査機関で行われます。検査合格の結果は1年間有効で、試験の前に嗅覚検査を先に済ませることもできます。検査は15分程度で、5本のにおい紙のうち正解の2本を選ぶ検査を、5種類のにおいについて行います。嗅覚検査の合格率は一般に95%程度になります。
【目安】費用5~10万円こんな勉強
試験科目のうち、「(1)嗅覚概論」はヒトの臭覚のしくみや特性、「(2)悪臭防止行政」は悪臭防止法の内容、「(3)悪臭測定概論」から「(5)臭気指数等の測定実務」は、臭覚判定士の具体的なしごと内容に関する勉強になります。
臭気判定士のしごとは、まず6名のパネル(被検者)を選定して嗅覚検査を行うことから始まります。次に悪臭を出しているガスをポリ袋に試料採取し、3つのポリ袋を用意して6名のパネルに試料の入った1つを嗅ぎ当てるテストを行います。試料の濃度を徐々に薄めながら、嗅ぎ当てられなくなるまで繰り返します。最後に、6名のパネルの上下1名を除く4名の平均データから臭気指数を割り出します。
こうした勉強を、協会が指定する参考図書や資料で独学で行うこともできますし、講習会や通信講座で学ぶ方法もあります。
参考書・問題集
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試験概要
◆主催団体
公益社団法人 におい・かおり環境協会
◆試験科目
(1)嗅覚概論/(2)悪臭防止行政/(3)悪臭測定概論/(4)分析統計概論/(5)臭気指数等の測定実務
◆合格基準
各科目とも概ね35%以上、かつ全体で70%以上の得点
◆合格率
40%前後