CADトレース技能審査

CADによるトレース技能を評価する資格です。

職種・業界:

CADトレース

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: [前期]:6月下旬~7月上旬
[後期]:11月中~下旬
試験実施日: [前期]:9月中旬の土・日曜日
[後期]:2月中旬の土・日曜日
※上級試験は前期のみ
合格発表日: [前期]:10月下旬
[後期]:3月下旬
受験地  : 概ね全都道府県
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆ 独立開業★☆☆ こんな資格

 CAD(コンピュータによる製図システム)を使ったトレース業務に関する資格で、職業能力開発促進法に基づいて設立された中央職業能力開発協会が主催する公的資格です。
 トレースとは、設計者が作成した元図を、JIS規格などに従って清書する業務で、設計の現場ではCADを使ったトレースが一般的になっています。
 CADトレース技能審査は、とくにCADの利用が多い機械部門と建築部門について行われ、それぞれ初級・中級・上級の試験級が設けられています。初級は誰でも受験できますが、中級以上は実務経験や下位級合格などの受験要件を満たす必要があります。
 CADトレースの主な職場は、設計事務所やメーカーの設計部門です。就労形態は正社員・契約社員・派遣社員などさまざまで、在宅ワーカーとして、仕事を請け負うケースもあります。

【専門性】知識★☆☆ 技能★☆☆ こんな試験

 試験は土日の2日間で行われ、土曜日が建築部門、日曜日が機械部門です。
 初級・中級・上級とも、学科試験と実技試験から成ります。
 学科試験は、図面の知識やCADのソフトやシステムに関する知識が問われ、初級は○×、中級は○×と4肢択一、上級は4肢択一の出題形式になります。
 実技試験は、元図をもとにトレースを行う技能試験です。使用するパソコンとCADソフトは、試験会場に備え付けのものでも結構ですし、ノートパソコンを持参することもできます。試験日の1~2週間前には事前練習日が設けられていて、そこでCADソフトの仕様確認などを行います。
 学科・実技のどちらか一方のみが合格の場合は、合格した方の試験は2年間は免除を受けられます。

【目安】費用1~5万円程度(※初級の場合)こんな勉強

 CADの実機を操作しながら勉強する必要があります。
 学校や職場でCADに触れる機会のある方は、協会公認の初級受験対策テキストや過去問題集を使って独学で勉強することもできます。なお、テキストで用いられるCADソフトはAutoCADになります。
 CADを一から勉強して身につけたいという方は、パソコンスクールに通って先生に教わりながら勉強することをお薦めします。試験会場の指定を受けているパソコンスクールであれば、ふだん使い慣れたマシンとソフトで受験できるのもメリットです。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  中央職業能力開発協会
◆試験科目
●機械部門
[学科]:製図一般/機械加工基礎・関係法規/CADソフト・CADシステム
[実技]:部品図・組立図等をもとにしたトレースと作図・寸法記入
●建築部門
[学科]:製図一般/建築基礎・関係法規/CADソフト・CADシステム
[実技]:平面図・立面図等をもとにしたトレースと図面描画
◆合格基準
●学科:加点法により70%以上の得点
●実技:減点法により70%以上の得点
◆合格率
●学科:各級とも70~80%程度
●実技:初級40~50%、中級30~40%、上級20~30%程度


 
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