DTPエキスパート
DTPの標準的な知識・技能を認証する資格です。
職種・業界: | 広告・制作・編集に関する資格 |
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資格の種類: | 民間資格 | |
試験方法 : | 技能試験あり | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | [8月試験]:6月下旬~7月下旬 [3月試験]:1月中旬~2月中旬 |
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試験実施日: | [8月試験]:8月下旬の日曜日 [3月試験]:3月中旬の日曜日 |
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合格発表日: | [8月試験]:10月下旬 [3月試験]:5月中旬 |
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受験地 : | (札幌)・(仙台)・東京・名古屋・大阪・福岡 ※( )は、8月試験のみ |
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取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 2年間 |
【メリット】社内評価★★☆ こんな資格
印刷物のほとんどは、DTP(コンピュータによる印刷物制作)で作られています。このため、印刷物を作るには、印刷工程を担当する印刷会社のディレクターやオペレーターと、原稿作成に携わるデザイナーや編集者が、DTPについて共通の知識や技能を持っていることが望まれます。こうした、DTPに関わる人に共通に求められる標準的な知識・技能を認証する資格が、DTPエキスパートです。
試験は誰でも受験することができますが、DTPは技術革新が著しいため、試験合格による資格の認証期間は2年間です。認証の継続は、2年ごとに行われる更新試験(在宅の筆記試験)によって可能で、2回以上更新すると認証カードがゴールドカードに、6回以上更新するブルーカードに変わります。
DTPエキスパートは、DTPが普及しはじめる初期の段階からスタートした資格で、また日本印刷技術協会が主催していることもあり、とりわけ印刷業界では認知度の高い資格です。
【専門性】知識★☆☆ 技能★☆☆ こんな試験
試験は、筆記試験と課題制作から成ります。
筆記試験は多肢選択のマークシート方式で、第1部の「グラフィックアーツ」と第2部の「コンピュータ環境」の2部構成で行われます。第1部では印刷前工程のプリプレスや印刷工程に関する知識、第2部ではDTPシステムのハードウェア・ソフトウェアやネットワークなどに関する知識が問われます。
課題制作は、試験当日に配布された要領にしたがって、Webサイトから課題材料をダウンロードして、提出期限までに「作品」と「制作指示書」をアップロードします。「作品」は、チラシやパンフレットなどの課題から一つを選択して作成します。「制作指示書」は、課題をデザイン会社などに作らせる場合の指示書になりますので、指示書に沿って制作すれば「作品」が再現できることがポイントになります。
筆記試験・課題制作とも、細かいカテゴリーごとに採点評価され、すべてのカテゴリーが合格基準である80%の得点に達した場合のみ、試験合格となります。
【目安】費用3~50万円こんな勉強
筆記試験の難易度はそれほど高くはありませんが、第1部・第2部合わせて、4時間で700問以上をマークする膨大な問題量になります。過去の頻出問題を確実に押さえておくことと、試験ごとに15~20%程度入れ替わる新項目への対応が勉強の柱になります。
「作品」の制作では、デザイン力やソフトのオペレーション能力は問われませんが、DTPソフトを使って作品制作する最低限のスキルは必要になります。
業務でDTPソフトを扱っている場合は、日本印刷技術協会から発行されているテキストや過去問題を使いながら、独学で合格をめざすことも可能です。
初心者の場合は、DTPソフトのスキルを身につける必要もありますので、スクールや通信教育を利用して勉強する方が効率的です。
参考書・問題集
Amazon(本)
通信講座
[BrushUP学び]で探す(DTPデザイナーの通信講座)
スクール
[BrushUP学び]で探す(DTPデザイナーのスクール)
試験概要
◆主催団体
公益社団法人 日本印刷技術協会
◆試験内容
●筆記試験
(1)DTP関連知識/(2)印刷発注側知識/(3)印刷工程知識/(4)色の知識/(5)コンピュータ関連知識
●課題制作
[作品]:(1)レイアウト/(2)組版/(3)画像・色
[制作指示書]:(1)設計/(2)要素/(3)表現
◆合格基準
●筆記試験:5つのカテゴリーそれぞれ、80%以上の得点
●課題制作:6つのカテゴリーそれぞれ、80%以上の得点
◆合格率
45%程度
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DTPエキスパート |
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