Linux技術者認定試験(LPIC)

Linux技術者の国際標準資格です。

職種・業界:

Linux

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 随時
試験実施日: 随時
合格発表日: 随時
受験地  : 全都道府県
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 5年間

【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★☆☆ こんな資格

 誰でも自由に利用・改変できるOS(基本ソフト)である、Linux(リナックス)に関する資格です。試験を主催するLPIはカナダに本部を置く非営利団体で、日本事務局であるLPI-Japanも複数のコンピュータ関連企業がスポンサードするNPO法人です。世界中の国で受験されている国際標準資格であり、かつ特定のベンダーに依存しない中立な資格である点が大きな特徴です。
 資格認定は、初級レベルのLPIC-1(レベル1)、アドバンストレベルのLPIC-2(レベル2)、そしてエンタープライズレベルのLPIC-3(レベル3)の3段階に大きく分かれます。
 試験は誰でも、またどのレベルからでも受験できますが、合格後の資格認定を受けるためには、下位レベルの資格認定が要件となります。また、資格の有効期限はありませんが、「有意性」は5年間とされているため、例えばLPIC-2の資格認定を受けるには、LPIC-1の資格認定から5年以内にLPIC-2を受験合格する必要があります。
 Linuxは、世界中の学術機関や大企業のサーバー、携帯電話や家電の組込みシステムなど幅広く利用されているため、LPICはエンジニアが取りたいIT系資格の最右翼となっています。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 CBT方式(コンピュータを使った試験方式)で、マウスを使った選択問題のほか、キーボードによる入力問題も出題されます。
 LPIC-1は、[101試験]と[102試験]の両方に合格することが認定要件です。どちらから先に受験しても構いませんが、5年以内に両方の試験に合格する必要があります。
 LPIC-2は、[201試験]と[202試験]の両方を5年以内に合格することと、かつ過去5年以内にLPIC-1の資格認定を受けていることが要件となります。
 LPIC-3は、[300試験][303試験][304試験]のいずれかに合格することと、過去5年以内にLPIC-2の資格認定を受けていることが認定要件です。
 試験問題の作成は、Linuxと同様、オープンソース的プロジェクトの手法で世界中の技術者が参加して行われます。合格基準はサイコメトリック(計量心理学)に基づいて設定され、配点方法も複雑なものになっています。

【目安】費用3~50万円(※LPIC-1の場合)こんな勉強

 基本的には、Linuxの実務経験者を対象とした試験ですが、初心者でもLPIC-1から順を追って勉強できます。
 実機環境があれば、参考書や問題集を使って、実機で一つひとつ確認をしながら独学で勉強することも可能ですし、実機環境の整ったパソコンスクールで先生に教わりながら勉強すれば、なお効率的です。
 LPIC-1はLinuxの基本操作やシステム管理などに関する内容、LPIC-2はLinuxのシステムデザインやネットワーク構築に関する内容、そしてLPIC-3は大規模システムに関する内容になります。
 LPIが提示している一般的な勉強期間の目安は、LPIC-1の2試験が1~3ヶ月程度、LPIC-2の2試験が3~6ヶ月、LPIC-3の各試験がそれぞれ6~12ヶ月程度となっています。
 LPIのホームページには、認定教材や認定校に関する情報、スキルチェックテストなどが載せられています。

参考書・問題集
  Amazon(本)
スクール
  [BrushUP学び]で探す(Linuxのスクール)
  ケイコとマナブ.netで探す(LPICのスクール)

試験概要

◆主催団体
  NPO法人 LPI-Japan事務局
◆試験範囲
●LPIC-1
[101試験]:システムアーキテクチャ/Linuxのインストールとパッケージ管理/GNUとUnixのコマンド/デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準
[102試験]:シェル、スクリプト、およびデータ管理/ユーザインターフェイスとデスクトップ/管理業務/重要なシステムサービス/ネットワークの基礎/セキュリティ
●LPIC-2
[201試験]:キャパシティプランニング/Linuxカーネル/システムの起動/ファイルシステムとデバイス/高度なストレージ管理/ネットワーク構成/システムの保守
[202試験]:ドメインネームサーバ/Webサービス/ファイル共有/ネットワーククライアントの管理/電子メールサービス/システムのセキュリティ
●LPIC-3
[300試験]:OpenLDAPの設定/OpenLDAPの認証バックエンドとしての利用/Sambaの基礎/Sambaの共有の設定/Sambaのユーザとグループの管理/Sambaのドメイン統合/Sambaのネームサービス/LinuxおよびWindowsクライアントの操作
[303試験]:暗号化/アクセス制御/アプリケーションセキュリティ/操作のセキュリティ/ネットワークセキュリティ
[304試験]:仮想化/ロードバランシング(負荷分散)/クラスタ管理/クラスタストレージ
◆合格基準
特定の基準点
◆合格率
非公開


 
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