一般計量士
秤やメーターなど計量器の検査・管理を行う国家資格です。
職種・業界: | 設備・機械に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(名称独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 10月中~下旬 | |
試験実施日: | 3月上旬の日曜日 | |
合格発表日: | 5月下旬 | |
受験地 : | 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・香川・福岡・沖縄 | |
取得方法 : | 試験合格後に登録 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★☆☆ こんな資格
秤(はかり)や分銅(ふんどう)、温度計や電力量メーターなど、計量器の精度管理や計量管理を行う国家資格です。計量士の資格には、「一般計量士」のほかに「環境計量士(濃度関係/騒音・振動関係)」があり、環境計量士は有害物質の濃度や騒音・振動といった公害関連の計量士になります。
一般計量士になるには、一般計量士の試験に合格し、経済産業大臣の登録を受ける必要があります。試験は誰でも受験できますが、登録を受けるには、計量に関する1年以上の実務経験が必要になります。
一般計量士の職場は、計量器メーカーの研究開発や品質管理部門、計量器を使用する生産工場・流通業・販売業の品質管理部門、一般計量証明事業者などがあります。
スーパーや薬局などで使用する秤や分銅などは特定計量器と呼ばれ、行政による定期検査が義務づけられていますが、一般計量士の指導のもとに適正な計量管理を行っている事業所は適正計量管理事業所に指定され、定期検査の免除を受けることもできます。また、行政による定期検査に代わる代検査を業として、独立開業する一般計量士もいます。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
試験は、専門科目2科目と共通科目2科目から成り、5肢択一のマークシート形式で行われます。
専門科目は、一般計量士の職務に関わる内容から出題され、共通科目は環境計量士にも共通する内容が出題されます。
なお、「一般計量士」「環境計量士(濃度関係)」「環境計量士(騒音・振動関係)」のいずれかの試験区分の合格者が他の試験区分を受験する場合は、共通科目の受験は免除となります。
【目安】費用3~10万円こんな勉強
専門科目の「計量に関する基礎知識」は物理・数学、「計量器概論及び質量の計量」はさまざまなな計量器の原理・構造・特徴や取扱・保守管理の勉強になります。
共通科目の「計量関係法規」は計量法、「計量管理概論」は統計理論・抜取検査・トレーサビリティなどの計量管理手法の勉強になります。
日本計量振興協会が発行している参考書・問題集や、市販の過去問題集などを用いた自学自習が一般的な勉強方法になります。ほかに、通信講座や講習会を利用する方法もあります。
参考書・問題集
Amazon(本)
試験概要
◆主催団体
経済産業省
◆試験科目
●専門科目
計量に関する基礎知識/計量器概論及び質量の計量
●共通科目
計量関係法規/計量管理概論
◆合格基準
専門科目・共通科目それぞれ、概ね60%以上の得点
◆合格率
20%程度
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一般計量士 |
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