環境計量士(濃度関係/騒音・振動関係)

濃度・騒音・振動の計量証明を行う国家資格です。

職種・業界:

環境計量士

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 10月中~下旬
試験実施日: 3月上旬の日曜日
合格発表日: 5月下旬
受験地  : 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・香川・福岡・沖縄
取得方法 : 試験合格後に登録
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆  こんな資格

 工場排水の濃度や、事業所から出る騒音や振動を分析・計量する環境関連の計量士です。
 計量士はそもそも、長さや重さなどの計量の適正を確保するための国家資格ですが、公害問題を契機に、環境汚染物質の正確な測定の必要から、従来の「一般計量士」とは別に「環境計量士」が設けられました。
 環境計量士には、ばい煙・汚水濃度などの化学的な分析・計量を行う「環境計量士(濃度関係)」と、騒音・振動レベルといった物理的な分析・計量を行う「環境計量士(騒音・振動関係)」の2種類があります。
 環境計量士になるには、環境計量士の試験に合格し、経済産業大臣の登録を受ける必要があります。試験は(濃度関係)(騒音・振動関係)の別に行われ、誰でも受験できますが、登録を受けるには、計量に関する1年以上の実務経験など、所定の要件を満たす必要があります。
 環境汚染物質を発生する工場や事業所には、汚染物質の測定と記録が義務づけられています。環境計量士の職場は、こうした工場や事業所の環境関連部門や、工場や事業所の委託を受けて環境計量証明事業を行う環境アセスメント会社などになります。環境計量証明事業者は都道府県による登録制になっていて、環境計量士の設置が義務づけられています。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 試験は、専門科目2科目と共通科目2科目から成り、5肢択一のマークシート形式で行われます。
 専門科目は、環境計量士の(濃度関係)(騒音・振動関係)それぞれの職務に関わる内容から出題され、共通科目は一般計量士にも共通する関係法規や計量管理に関する問題が出題されます。
 なお、「環境計量士(濃度関係)」「環境計量士(騒音・振動関係)」「一般計量士」のいずれかの試験区分の合格者が他の試験区分を受験する場合は、共通科目の受験は免除となります。

【目安】費用3~10万円こんな勉強

 (濃度関係)の専門科目は化学、(騒音・振動関係)の専門科目は物理・数学の分野の勉強になります。
 共通科目の「計量関係法規」は計量法、「計量管理概論」は統計理論・抜取検査・トレーサビリティなどの計量管理手法の勉強になります。
 日本計量振興協会が発行している参考書・問題集や、市販の過去問題集などを用いた自学自習が一般的な勉強方法になります。ほかに、通信講座や講習会を利用する方法もあります。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  経済産業省
◆試験科目
●環境計量士(濃度関係)
[専門科目]:環境計量に関する基礎知識(環境関係法規及び化学に関する基礎知識)/化学分析概論及び濃度の計量
[共通科目]:計量関係法規/計量管理概論
●環境計量士(騒音・振動関係)
[専門科目]:環境計量に関する基礎知識(環境関係法規及び物理に関する基礎知識)/音響・振動概論並びに音圧レベル及び振動加速度レベルの計量
[共通科目]:計量関係法規/計量管理概論
◆合格基準
専門科目・共通科目それぞれ、概ね60%以上の得点
◆合格率
15~20%程度


 
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