建築設備士

空調などの建築設備のエキスパート資格です。

職種・業界:

建築設備士

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 : ,
受験申込日: 3月上~下旬
試験実施日: [第1次試験]:6月下旬の日曜日
[第2次試験]:8月下旬の日曜日
合格発表日: 10月下旬
受験地  : 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・(沖縄)
※沖縄は第1次試験のみ
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★☆☆ こんな資格

 建築物の空調・換気設備、給排水衛生設備、電気設備などに関するエキスパート資格です。これらの建築設備が法令で定める基準に適合するように、建築設備の設計や工事監理に関わるアドバイスを行うのが役割です。建築士が建築設備士からアドバイスを受けた場合には、その旨を設計図書などに明記するように決められています。
 建築設備士の試験を受けるには、9年以上の実務経験が必要ですが、建築・機械・電気分野の学科を修業していれば、大卒であれば2年以上、短大・高専卒は4年以上、高卒は6年以上の実務経験で受験ができます。このほか、一級建築士・管工事施工管理技士(1級)電気工事施工管理技士(1級)電気主任技術者の有資格者も、2年以上の実務経験で受験できます。
 建築設備士の主な職場は、空調・給排水・電気などの設備工事会社や、建設会社・設計会社・建設コンサルタントなどです。資格があれば、建設業の許可要件である「営業所の専任技術者」や、工事現場の「主任技術者」になることもできるため、これらの業界でのキャリアアップに有効です。また、経験を積んで独立開業することも夢ではありませんし、4年以上の実務経験を積めば、一級建築士の受験資格も得られます。

【専門性】知識★★☆ 技能★☆☆ こんな試験

 試験は、第1次試験(学科)と、第2次試験(設計製図)から成ります。
 第1次試験は、「建築一般知識」「建築法規」「建築設備」の3科目で、5肢択一のマークシート問題が出題されます。科目ごとの合格基準と全体での合格基準を満たした場合に、第1次試験合格となります。
 第2次試験は、設計課題・計画条件・建築基本設計図をもとに、「建築設備基本計画」に関する記述問題と、「建築設備基本設計製図」に関する作図問題が出題されます。作図問題は、空調・換気設備、給排水衛生設備、電気設備の3つの専門分野から1つを選択して回答します。
 なお、第2次試験に不合格の場合は、翌年度に限り第1次試験は免除されます。

【目安】費用5~8万円程度 こんな勉強

 第1次試験の「建築一般知識」は、建築計画・環境工学・構造力学・建築一般構造・建築材料・建築施工などが勉強範囲になります。「建築法規」は、建築基準法の中の建築設備関連や消防法・電気事業法などが範囲です。「建築設備」は、空調・給排水衛生・電気の設備設計計画や施工に関する内容で、申請・届出や積算などの施工管理も含まれます。「建築設備」が3科目の中では一番ウエイトが高く、第1次試験の全問題の半分を占めます。
 第2次試験の「建築設備基本計画」は、空調・給排水衛生・電気の全分野から出題されますが、空調方式・飲料水設備・照明・排煙設備・受電設備など、いくつかの頻出項目を押さえた勉強の仕方が効率的です。
 市販の参考書や過去問題集も出ていますので、それらを用いた自学自習が基本スタイルになります。また、東京・大阪・福岡の地域であれば、建築設備技術者協会が主催する受験準備講習会に参加することもできます。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  公益財団法人 建築技術教育普及センター
◆試験科目
●第1次試験(学科)
建築一般知識/建築法規/建築設備
●第2次試験(設計製図)
建築設備基本計画/建築設備基本設計製図(※空調・換気設備、給排水衛生設備、電気設備より選択)
◆合格基準
●第1次試験
「建築一般知識」が40%以上、「建築法規」「建築設備」がそれぞれ50%以上、かつ全体で60%以上の得点
●第2次試験
A~Dの4段階評価のA
◆合格率
第1次試験:25~35%程度、第2次試験:50~60%程度


 
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