建設機械施工技士

建設機械の操作施工の責任者になれる国家資格です。

職種・業界:

建設機械施工技士

資格の種類:
試験方法 : ,
受験資格 : ,
受験申込日: 3月上旬~4月上旬
試験実施日: [学科]:6月中旬の日曜日
[実地]学科:8月下旬~9月中旬
合格発表日: 12月上旬
受験地  : 北海道・岩手・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇
※学科試験の受験地。
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆  こんな資格

 建設業法にもとづく施工管理技士の国家資格です。施工管理技士には、土木建築管工事電気工事造園・建設機械の6種類があり、建設機械施工技士は、工事現場における各種建設機械の運転技術や施工技術に関する資格です。資格等級は2級と1級に分かれ、2級は主として操作・施工技術者としての職務能力、1級は現場監督などの指導監督的な職務能力の証明になります。
 建設機械施工技士になるには、建設機械施工技術検定試験に合格しなければなりません。2級・1級の2つの試験級があり、建設機械の種別に応じて2級はさらに6つの試験種に分かれて実施されます。受検をするには、それぞれ学歴と実務経験による受検資格が細かく定められています。
 建設機械施工技士は、建設業の許可要件である「営業所の専任技術者」や、工事現場の「主任技術者」「監理技術者」になることができます。とりわけ工事規模が大きい特定建設業においては、「営業所の専任技術者」や「監理技術者」は、1級建設機械施工技士であることが条件となります。このほか、公共工事を受注する際の経営事項審査において1級は5点、2級は2点の技術力評価が配点されるなど、建設業界での就転職やキャリアアップをめざす技術者にとっては、メリットの多い資格です。

【専門性】知識★★☆ 技能★☆☆ こんな試験

 機械・土木などの指定学科卒業の場合、受検に必要な実務要件は、大卒であれば2級が1年以上で1級が3年以上、短大・高専卒であれば2級が2年以上で1級が5年以上、高卒であれば2級が3年以上で1級が10年以上です。指定学科以外を卒業の場合は、さらに実務年数が上乗せされ、学歴に関わらず実務要件のみで受検する場合は、2級が8年以上で1級が15年以上となります。
 ただし、これらの所要実務年数は、たとえば2級の場合であれば、受検する試験種の建設機械の操作経験があればその年数に応じて短縮されるなど、実務の内容に応じて多少異なってきますし、2級合格者が1級をめざす場合も、所要実務年数は若干軽減されます。
 試験は学科試験と実地試験があり、学科試験は4肢択一のマークシート形式で行われ、学科試験合格者は実地試験に進みます。実地試験は、建設機械の操作施行に関する実技試験のほか、1級では「建設機械組合せ施工法」に関する記述式試験も行われます。なお、実地試験に不合格の場合は、翌年度に限り学科試験が免除されます。
 なお2級は、6つの試験種のうち、試験時間が重ならない2つの試験種を併願受験することもできます。

【目安】費用5~30万円(※2級の場合)こんな勉強

 学科試験は、一般的な土木工学や設計図書、内燃機関の構造・機能、石油燃料の種類・用途・取扱い、建設業法・労働基準法などの関連法規、そして各建設機械ごとの構造・機能・運転・保守などの勉強になります。
 市販の参考書や問題集を使って独学で勉強することもできますし、通信教育や各種研修会などを利用する方法もあります。
 一方、実地試験は各建設機械の操作施工になりますので訓練が必要ですが、実務経験が浅い場合などは、民間の研修センターなどが行っている実技講習を利用する方法もあります。
 2級と1級の合格率が示すように、問題の難易度も2級と1級とで大きな差はありませんので、受験資格を満たしているのであれば、いきなり1級をめざすのも無謀ではありません。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  国土交通省
※試験実施機関は、一般社団法人 日本建設機械施工協会
◆試験科目
●学科:(1)土木工学/(2)建設機械原動機/(3)石油燃料/(4)潤滑剤/(5)法規/(6)建設機械/(7)建設機械施工法
●実地:建設機械の操作施工
※2級学科の(6)(7)は、「第1種(トラクター系建設機械)」「第2種(ショベル系建設機械)」「第3種(モーター・グレーダー)」「第4種(締め固め建設機械)」「第5種(ほ装用建設機械)」「第6種(基礎工事用建設機械)」の種別ごとに実施。
※1級実地は、2種類の建設機械について実施するほか、記述式試験もある。
◆合格基準
[学科]:2級・1級ともに、60%以上の得点
[実地]:2級は70%以上、1級は60%以上の得点
◆合格率
●学科:2級は50~60%、1級は30~40%程度
●実地:2級・1級とも80~90%程度


 
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