救急救命士
救急救命処置の国家資格です。
職種・業界: | 医療(専門職)に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(業務独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 学歴要件あり | |
受験申込日: | 1月中旬~2月上旬 | |
試験実施日: | 3月中旬の日曜日 | |
合格発表日: | 4月中旬 | |
受験地 : | 北海道・東京・愛知・大阪・福岡 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ 社会生活★☆☆ こんな資格
救急車は通常3名1組の救急隊員で構成され、そのうちの1名は救急救命士の免許を持っています。救急救命士は他の救急隊員とは違って、医師の指示のもとで電気ショック・気管挿管・点滴などの一定の医療行為を許されています。
救急救命士になるには、救急救命士の養成課程がある大学や専門学校で2年以上の専門教育を受け、国家試験に合格して免許を取得しなければなりません。
救急救命士の職場は消防署ですが、救急隊での救急救命処置のほかに、火事や災害での救急活動などもあります。
なお消防署に就職するためには、各市町村が実施する公務員採用試験に合格する必要があります。また消防署に就職して消防官となったのちに、救急隊員として5年(もしくは2,000時間)以上の経験を積んでいれば、救命士養成所での半年間の専門教育で国家試験の受験資格が与えられます。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
試験は午前と午後の2部構成で行われ、午前の部では一般問題、午後の部では必修一般問題・必修状況設定問題・状況設定問題が出題されます。合格するためには、一般問題・状況設定問題の「通常問題」で60%以上、かつ、必修一般問題・必修状況設定問題の「必修問題」で80%以上の得点が必要になります。
出題・解答形式は、5肢択一(もしくは択二)のマークシート方式になります。
合格率は80~90%ですから、救急救命士になるための専門教育の成果を確認する試験、という位置づけになります。
【目安】学習期間2年間、費用250万円程度(※専門学校の場合)こんな勉強
救急救命士の養成課程のカリキュラムは、一般教養科目、基礎医学・公衆衛生学などの専門基礎科目、救急医学・患者搬送・救急処置などの専門科目、そして実習の4つに分かれます。
実習は、学内での実習のほかに、救急車への同乗実習や、救急医療センターのある病院での臨地実習があります。実習を通じて、患者さんとの接し方や救命処置の技術を習得します。
専門学校は2年制より3年制の場合が多く、救急救命士のカリキュラムと並行して、消防官になるための公務員試験対策のカリキュラムも履修する形になっています。
入学するためには入学試験に合格しなければなりませんが、専門学校の場合の入学試験は、書類選考・面接・論文のみの場合が多く、入学時期は概ね年1回4月です。
なお、消防官の公務員採用試験は、各自治体によって受験資格が異なりますが、年齢要件のほかに身体要件(身長・体重・胸囲など)もありますので注意が必要です。
参考書・問題集
Amazon(本)
試験概要
◆主催団体
厚生労働省
※試験実施機関は、一般財団法人 日本救急医療財団
◆試験科目
(1)基礎医学(社会保障・社会福祉、患者搬送を含む)
(2)臨床救急医学総論
(3)臨床救急医学各論1(臓器器官別臨床医学)
(4)臨床救急医学各論2(病態別臨床医学)
(5)臨床救急医学各論3(特殊病態別臨床医学)
◆合格基準
必修問題で80%以上、かつ通常問題で60%以上の得点
◆合格率
80~90%