歯科技工士
歯科医療に欠かせない技術系の国家資格です。
職種・業界: | 医療(専門職)に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(業務独占資格) | |
試験方法 : | 技能試験あり | |
受験資格 : | 学歴要件あり | |
受験申込日: | 1月上旬~中旬(※東京都の場合) | |
試験実施日: | [学説試験]:2月中旬の1日 [実地試験]:2月中旬の1日 (※東京都の場合) |
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合格発表日: | 3月中旬頃(※東京都の場合) | |
受験地 : | 全都道府県 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ 独立開業★☆☆ こんな資格
歯科技工士とは、歯科医師の指示に従って入れ歯・さし歯・金冠・矯正装置などの製作や修理を行う、歯科医療の専門技術者です。こうした歯科技工は、歯科技工士のみに許されている独占業務になります。
歯科技工士になるには、歯科技工士の養成課程のある専門学校や大学・短大で2年以上の専門教育を受けたのち、国家試験に合格して免許を取得しなければなりません。
歯科技工士のおもな職場は、歯科技工所や歯科クリニック・病院ですが、技術と信用を高めて独立開業することも可能です。歯科技工士は賃金水準がそれほど高くないため人手不足の傾向にありますが、その分、求人ニーズは高い職種となっています。
アゴ骨に人工歯を埋め込むインプラントが広まっていますが、経験等を積むことによって、日本口腔インプラント学会が認定するインプラント専門歯科技工士の資格を取得することもできます。
【専門性】知識★☆☆ 技能★★☆ こんな試験
試験は各都道府県が実施し、学説試験と実地試験を2日間で行いますが、試験日等の日程は都道府県によって異なります。
学説試験では、歯科理工学・歯科解剖学・顎口腔機能学などの専門科目について、4肢択一のマークシート問題が出題されます。
実地試験では、総入れ歯や歯冠彫刻といった歯科技工実技に関する技能試験が行われますが、3問の出題中1問については各都道府県によって内容が異なります。
合格率は95%前後ですから、歯科技工士になるための専門教育の成果を確認する試験、という位置づけになります。
【目安】学習期間2年間、費用400万円程度(※専門学校の場合)こんな勉強
歯科技工士の養成課程のカリキュラムは、英語・造形美術論などの一般教養科目、歯科理工学・歯科解剖学・顎口腔機能学・有床義歯技工学・歯冠修復技工学などの技工専門科目、そして歯科実習の3つに分かれます。
歯科実習は校内で行う製作実習が中心になりますが、このほかに歯科技工所や病院での見学実習なども行われます。数百時間に及ぶ製作実習を通じて、さまざまな歯科材料の取り扱い方や技工作業を習得します。
入学するためには入学試験に合格しなければなりませんが、専門学校の場合の入学試験は、書類選考・面接・論文のみの場合が多く、入学時期は概ね年1回4月です。
参考書・問題集
Amazon(本)
スクール
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試験概要
◆主催団体
厚生労働省
※試験実施は、各都道府県衛生主管部局。東京都の場合、東京都福祉保健局
◆試験科目
●学説試験
歯科理工学/歯の解剖学/顎口腔機能学/有床義歯技工学/歯冠修復技工学/矯正歯科技工学/小児歯科技工学/関係法規
●実地試験
歯科技工実技
◆合格基準
●学説試験:各科目一定割合以上の得点、かつ全体で60%以上の得点
●実技試験:60%以上の得点
◆合格率
95%前後