測量士(補)

工事用地などの測量を行う技術系の国家資格です。

職種・業界:

測量士

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 1月上旬~2月上旬
試験実施日: 5月中~下旬の日曜日
合格発表日: 7月下旬
受験地  : 北海道・宮城・秋田・東京・新潟・富山・愛知・大阪・島根・広島・香川・福岡・鹿児島・沖縄
取得方法 : 試験合格後に登録
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆  こんな資格

 道路や工事現場などで三脚を付けた測量機器をよく見かけますが、こうした測量機器を用いて土地の形・大きさ・位置・高さなどを計測するのが測量で、それを専門に行う技術者が測量士(補)です。
 測量は測量法という法律によって、国や地方公共団体が行う測量は測量士(補)が行わなければならいことや、民間の測量業者は営業所に1名以上の測量士を置かなければならいことなどが決められています。
 測量士と測量士補の違いは、測量を実施する際に、測量士は測量計画の作製から任されるのに対し、測量士補は作製内容に従って実施することだけを任される点です。
 測量士(補)の資格を取るには、大きく分けて2つの方法があります。1つは、大学・短大・高専で土木工学などの測量の関連科目を履修する方法で、測量士補であれば卒業後に、測量士であれば卒業後所定の実務年数を経て、国土地理院へ登録申請をすれば、無試験で資格を取得できます。もう1つは、測量士・測量士補のそれぞれの国家試験に合格して登録する方法で、この場合は学歴や実務経験に関わらず誰でも受験できます。
 有資格者の多くは前者のケースで、ゼネコンや測量会社などに勤務する技術職志向の人が大半です。一方、後者のケースでは測量士よりも簡単な測量士補を受験合格して、土地家屋調査士の平面測量・作図試験の免除をねらうケースも多いようです。なお、土地家屋調査士が行う筆界(隣との境界線)を特定するための測量は、土地家屋調査士の独占業務のため、測量士(補)がこれを行うことはできません。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 測量士も測量士補も同一試験日に実施されますので、併願受験はできません。
 測量士補は午後に実施されます。全8科目に関する5肢択一のマークシート問題で、65%以上の正答率が合格ラインになります。
 測量士は、午前と午後に試験が分かれます。午前の部は測量士補と同様の全9科目の5肢択一マークシート問題ですが、午後の部では語群選択問題のほか記述問題や論述問題も出題されます。合格ラインは全体で65%以上の正答率であるとともに、午前の部のマークシート問題でも50%以上の正答率であることが条件となります。
 午後の部の問題は、必須問題(総合問題)と選択問題があり、選択問題は基準点測量・測図測量・地図編集・応用測量の4分野から2分野を選択します。
 計算問題も出題されますが、測量士試験では電卓の持ち込みが可能です。

【目安】費用5万円程度こんな勉強

 測量に関する基本知識を習得して、過去問演習で力をつけるのがオーソドックスな受験勉強になりますが、測量計算など理数系の勉強が大半を占めますので、理数系が苦手な人にとってはややハードルの高い内容になります。
 ただし測量士補の方は、三角比や三角関数など高校1年の数学レベルである程度対応できますので、参考書や問題集を使っての独学も可能です。また、スクールや通信講座で勉強すれば理解度も高まり効率的です。
 一方、測量士の方は、測量士補に比べ受験者数が圧倒的に少ないこともあり、スクールや通信講座がほとんどありません。測量士補の有資格者であれば、独学で勉強することも可能でしょうが、初学者が測量士を受験するのはかなり難しいと言えるでしょう。

参考書・問題集
  Amazon(本)
通信講座
  [BrushUP学び]で探す(測量士・測量士補の通信講座)
  ケイコとマナブ.netで探す(測量士補の通信講座)
スクール
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試験概要

◆主催団体
  国土交通省 国土地理院
◆試験科目
●測量士補
(1)測量に関する法規/(2)多角測量/(3)汎地球測位システム測量/(4)水準測量/(5)地形測量/(6)写真測量/(7)地図編集/(8)応用測量
●測量士
(1)測量に関する法規及びこれに関連する国際条約/(2)多角測量/(3)汎地球測位システム測量/(4)水準測量/(5)地形測量/(6)写真測量/(7)地図編集/(8)応用測量/(9)地理情報システム
◆合格基準
●測量士補:全体で65%以上の得点
●測量士:全体で65%以上、かつ択一式で50%以上の得点
◆合格率
●測量士補:20%前後
●測量士:10%前後


 
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