社会福祉士
生活困難者を援助するソーシャルワーカーの国家資格です。
職種・業界: | 介護・福祉・保健・心理に関する資格 |
|
---|---|---|
資格の種類: | 国家資格(名称独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 学歴要件あり , 実務要件あり | |
受験申込日: | 9月上旬~10月上旬 | |
試験実施日: | 1月下旬の日曜日 | |
合格発表日: | 3月中旬 | |
受験地 : | 全国24都道府県 | |
取得方法 : | 試験合格後に登録 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ 社会生活★☆☆ こんな資格
社会福祉士は、心身の不自由な高齢者や障害者、虐待を受けている子ども、病気やケガで不安を抱える患者、生活に苦しむ低所得者などの相談に乗り、ハンディを乗り越えるための助言や指導を行ったり、必要な医療・福祉サービスが受けられるように連絡や調整を行う福祉の専門職です。介護福祉士・精神保健福祉士と並ぶ国家資格三福祉士の一つとされています。
社会福祉士の国家試験を受験するためには、(1)学歴、(2)実務経験、(3)社会福祉士養成施設修了、の3つに関して所定の要件を満たさなければなりません。福祉系大学を4年間で指定科目すべてを履修して卒業すれば学歴だけで国家試験を受験できますが、例えば2年制の一般の短大を卒業した場合であれば、相談援助に関する2年以上の実務経験と、社会福祉士養成施設での1年以上の履修が必要になります。
社会福祉士の職場は、高齢者が入所する老人ホームなどの福祉施設、社会福祉協議会や地域生活センターなどの公共福祉サービス、そして病院などの医療機関になります。
介護・福祉の分野は報酬面では恵まれてはいませんが、困っている人の力になるやりがいのある仕事です。社会福祉士として5年以上のキャリアを積めば介護支援専門員(ケアマネジャー)
の受験資格も得られ、さらなるステージでの独立開業も可能です。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
試験は、19の科目に関して5肢択一のマークシート問題が出題されます。総合得点では概ね60%以上が合格基準になりますが、各科目群(18.就労支援サービスと19.更生保護制度は2科目をまとめて1科目群)のうち1つでも0点の科目群があれば不合格となります。
試験は午前に11科目、午後に8科目が行われます。午前の11科目については、前日の午後から行われる精神保健福祉士の国家試験との共通問題になっており、精神保健福祉士の試験が行われている試験会場では、2つの試験を同時に受験することもできます。
また、すでに精神保健福祉士試験に合格(登録済みもしくは登録中)であれば、午前の11科目は免除されます。
【目安】学習期間1年間、費用30~130万円程度(※一般養成施設の場合)こんな勉強
社会福祉士養成施設とは、社会福祉士の養成課程を設けている福祉系専門学校のことで、一般養成施設(1年以上)と短期養成施設(6ヵ月以上)に分かれます。福祉系ではない一般の大学・短大を卒業した場合は一般養成施設修了が、福祉系の大学・短大を卒業していても指定科目を履修していない場合は短期養成施設修了が国家試験の受験要件になります。
受験要件には、ほかに相談援助の実務経験も必要な場合があるため、養成施設の多くは夜間コースや通信制コースを設けて、就労しながら学べるようになっています。
勉強する内容は、国家試験の試験科目をカバーする内容ですが、国家試験の合格率は25~30%と低いこともあり、受験対策も併せて行うのが一般的です。また、このほかに相談援助の実習や演習なども行います。
参考書・問題集
Amazon(本)
Amazon(PCソフト)
通信講座
[BrushUP学び]で探す(社会福祉士の通信講座)
ケイコとマナブ.netで探す(社会福祉士の通信講座)
スクール
[BrushUP学び]で探す(社会福祉士のスクール)
ケイコとマナブ.netで探す(社会福祉士のスクール)
試験概要
◆主催団体
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
◆試験科目
①人体の構造と機能及び疾病/②心理学理論と心理的支援/③社会理論と社会システム/④現代社会と福祉/⑤地域福祉の理論と方法/⑥福祉行財政と福祉計画/⑦社会保障/⑧障害者に対する支援と障害者自立支援制度/⑨低所得者に対する支援と生活保護制度/⑩保健医療サービス/⑪権利擁護と成年後見制度/⑫社会調査の基礎/⑬相談援助の基盤と専門職/⑭相談援助の理論と方法/⑮福祉サービスの組織と経営/⑯高齢者に対する支援と介護保険制度/⑰児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度/⑱就労支援サービス、⑲更生保護制度
◆合格基準
全18科目群について得点があり、かつ全体で概ね60%以上の得点
◆合格率
25~30%