臨床心理士
もっとも認知されている心理カウンセリングの資格です。
職種・業界: | 介護・福祉・保健・心理に関する資格 |
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資格の種類: | 民間資格 | |
試験方法 : | 筆記試験(記述・論述あり) , 面接・口述試験あり | |
受験資格 : | 学歴要件あり | |
受験申込日: | 7月上旬~9月上旬 | |
試験実施日: | [1次試験]:10月中旬の日曜日 [2次試験]:11月中旬の土・日・月曜日の指定日時 |
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合格発表日: | 12月下旬 | |
受験地 : | 東京 | |
取得方法 : | 試験合格後に資格認定証書を交付申請 | |
有効期限 : | 5年間 ※所定の研さんにより更新 |
【メリット】社内評価★☆☆ 独立開業★☆☆ 社会生活★☆☆こんな資格
臨床心理士とは、臨床心理学に基づいて、相談者の心のケアを行う心理カウンセリング分野の専門家です。心理カウンセリング分野にはさまざまな民間資格がありますが、公立学校のスクールカウンセラーの任用要件とされているなど、公的な評価も含めて最も認知されている資格が臨床心理士です。
臨床心理士の仕事のフィールドは、スクールカウンセラーなどの教育分野、精神科・心療内科などの医療分野、児童相談や心身障害者・女性・高齢者問題に関わる福祉分野、職場のメンタルヘルスケアに関わる労働・産業分野など多方面にわたります。また、震災などの被災者支援として、自治体の要請を受けて支援活動を行うケースもあります。
臨床心理士の資格を取得するには、試験に合格して資格認定証書の交付を受ける必要がありますが、臨床心理士試験を受験するためには、協会が指定する大学院の臨床心理学コースなどを修了する必要があります。また資格取得後も5年ごとに資格更新の審査が行われ、専門的資質を維持・向上させるために、研修会への参加や論文発表などの自己研さんが求められています。
【専門性】知識★★☆ 技能★☆☆ こんな試験
1次試験で筆記試験が行われ、1次試験合格者は2次の口述面接試験に進みます。合格基準は公開されていませんが、1次試験と2次試験の総合評価によって合否が決定します。
1次試験では、臨床心理士の基本業務となる臨床心理査定、臨床心理面接、臨床心理的地域援助、そしてそれらの研究調査の4つの分野と、心理学一般に関する知識や業務に関わる倫理や法律の範囲から出題されます。問題は、多肢選択マークシート方式の問題のほかに、1,000~1,200字程度の小論文が1問出題されます。
2次試験の口述面接試験は、知識や人物を評価する一般的な面接試験とは若干趣きが異なり、臨床心理士と相談者(クライエント)による臨床心理面談という要素も加味して実施されます。
合格率は60~70%と高めですから、振り落すための試験ではなく、大学院での専門教育の成果を確認するための試験、ということができます。
【目安】学習期間2年間、費用50~250万円程度(※指定大学院の学費)こんな勉強
1次試験の出題範囲は、大学院で履修するカリキュラムの内容でもあります。
大学院では、必修科目として臨床心理学を、選択必修科目として人格心理学・社会心理学・精神医学などを選択履修します。講義だけではなく、演習や実習、研究活動を通じて専門性を高めていきます。
大学院に入るためには入学試験に合格しなければなりませんが、一般入試では英語・専門科目・研究計画書・面接が課されます。英語では臨床心理学の専門用語が問われ、専門科目では心理学・臨床心理学の論述問題が出題されますので、大学で心理学を専攻していない場合は、大学院入試のための予備校や通信講座などで受験対策を行う必要があります。
なお、放送大学大学院は他の指定大学院に較べて学費の安さが魅力ですが、指定大学院には第1種と第2種があり、第2種の放送大学大学院の場合、大学院修了のほかに1年以上の実務経験がなければ臨床心理士試験を受験できませんので、注意が必要です。
参考書・問題集
Amazon(本)
通信講座
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ケイコとマナブ.netで探す(臨床心理士の通信講座)
スクール
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試験概要
◆主催団体
公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会
◆試験科目
●1次試験
心理学一般に関する知識/臨床心理士の業務(臨床心理査定・臨床心理面接・臨床心理的地域援助・それらの研究調査)に関する知識/臨床心理士に関する倫理・法律等の知識など
●2次試験
口述面接試験(専門知識・技術の習得度、臨床心理士としての姿勢や態度、人間関係能力)
◆合格基準
非公開
◆合格率
60~70%
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臨床心理士 |
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