CAD利用技術者試験

CADの操作能力を証明するスタンダードな資格です。

職種・業界:

CAD

資格の種類:
試験方法 : ,
受験資格 :
受験申込日: [2級]:随時
[1級前期]:4月上旬~5月中旬
[1級後期]:8月下旬~9月下旬
試験実施日: [2級]:随時
[1級前期]:6月下旬の日曜日
[1級後期]:11月中旬の日曜日
合格発表日: [2級]:随時(試験終了時)
[1級前期]:8月中旬
[1級後期]:1月下旬
受験地  : 全国28都道府県
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆ 独立開業★☆☆ こんな資格

 CAD(コンピュータによる製図システム)は、建築・機械・設備・インテリア・アパレルなど、さまざまな製造分野で導入されています。使用するCADソフトは、各分野に特化した専用CADですが、なかでも建築・機械関連の汎用CADとして世界シェアNo.1のAutoCADのオペレーション能力を測る試験が、CAD利用技術者試験です。
 試験は、初級者向けの2級と中級者向けの1級があり、1級はさらにトレース・建築・機械の3つの分野に分かれて実施されます。2級の受験資格はありませんが、1級は2級合格者が対象となります。
 CADオペレーターの主な職場は、設計事務所のほか、メーカーの設計部門や営業部門ですが、就労形態は正社員・契約社員・派遣社員などさまざまです。また、在宅ワーカーとして、しごとを請け負うケースもあります。
 なお試験を主催するコンピュータソフトウェア協会では、CAD利用技術者試験のほかに、自宅のインターネット環境で受験できる入門者向けのCAD利用技術者基礎試験や、上級者向けの3次元CAD利用技術者試験も実施しています。

【専門性】知識★☆☆ 技能★☆☆ こんな試験

 2級は、CBT方式(コンピュータを使った試験方式)で、全国のCBT専用会場での受験になります。1級は統一試験日による会場受験で、筆記試験と実技試験が行われます。
 2級と1級の筆記試験は、とも多肢選択のマークシート形式になります。2級では、CADシステム分野と製図分野のそれぞれに50%以上の得点が必要ですが、出題のウエイトは60:40でCADシステム分野の方が高くなります。
 1級は、筆記試験と実技試験のそれぞれに50%以上の得点が必要ですが、出題のウエイトは25:75で実技の方が圧倒的に高くなります。
 実技試験では、CADソフトがインストールされたノートパソコンを会場へ持ち込み、設問に対する解答図をフラッシュメモリに保存して提出します。CADソフトは基本的にはAutoCADやAutoCAD LTですが、採点基準を満たすものであればそれ以外のソフトも使用可能であり、協会のホームページで事前に判定を受けることができます。

【目安】費用10~50万円こんな勉強

 実技試験のある1級はもちろんですが、筆記試験のみの2級の場合であっても、CADの実機を操作しながら勉強する必要があります。
 また、単にCADソフトの機能やコマンド操作を覚えるというだけではなく、その前提として製図に関する知識も欠かせません。
 設計関係のしごとに就いている方や、学校や職場でCADに触れる機会のある方は、協会から公式ガイドブックが出ていますので、これを使って独学で勉強できます。また、実技試験で必要になるCADソフトも付いています。
 CADを一から勉強して身につけたいという方は、スクールに通って先生に教わりながら勉強することをお薦めします。
 なお、CADのソフトは一般的にはかなり高額ですが、なかには実技試験でも使用可能な無償ソフトや、期間限定の体験版などもあります。また、スクールの講座を受けることによって、廉価な学生版を購入できる場合もあります。

参考書・問題集
  Amazon(本)
通信講座
  [BrushUP学び]で探す(CADの通信講座)
スクール
  [BrushUP学び]で探す(CADのスクール)
  ケイコとマナブ.netで探す(CAD利用技術者試験のスクール)

試験概要

◆主催団体
  一般社団法人 コンピュータソフトウェア協会
◆試験科目
●2級
CADシステム分野/製図分野
●1級(トレース)
[実技試験]:編集・レイヤ設定能力/トレース能力/投影能力
[筆記試験]:製図の知識
●1級(建築)
[実技試験]:RC造/木造
[筆記試験]:建築製図の基礎知識/建築生産の電子情報
●1級(機械)
[実技試験]:機構部品の作図/投影図からの作図/適切な数値(カタログ・要目表など)からの作図
[筆記試験]:機械製図の知識
◆合格基準
●2級:2分野とも50%以上、かつ全体で70%以上の得点
●1級:実技・筆記とも50%以上、かつ全体で70%以上の得点
◆合格率
●2級:40~60%
●1級:20~50%


 
    ステップアップするなら
 
    他の資格と比較するなら
CAD利用技術者試験
    ステージを広げるなら
 
    基礎から学ぶなら