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キャリア･コンサルティングの標準スキルを認証する資格です。

職種・業界：	人事・労務に関する資格
資格の種類：	国家資格(認定資格)
試験方法　：	筆記試験(記述･論述あり) , 面接･口述試験あり
受験資格　：	実務要件あり
受験申込日：	各試験日の概ね2ヵ月前まで
試験実施日：	[前期(2級)]：6月下旬の日曜日 [後期(2･1級)]：12月中旬の日曜日 ※面接試験は別日程
合格発表日：	[前期]：9月上旬 [後期]：3月下旬
受験地　　：	札幌･仙台･東京･名古屋･大阪･広島･福岡 ※1級の面接試験は東京･大阪
取得方法　：	試験合格
有効期限　：	生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆　　こんな資格

　転職相談や再就職相談、学生の進路相談など、キャリア･コンサルティング(もしくはキャリア･カウンセリング)に必要なスキルを認証する資格で、平成20年に厚生労働省の技能検定制度に新設された国家資格になります。
　試験は2級と1級の2つの試験級があり、受験をするためには、2級の場合で5年、1級の場合で10年の実務経験が必要になります。大学･大学院で所定の単位を修得した場合や、特定の民間資格を取得した｢標準レベルキャリア･コンサルタント｣の場合は、実務経験の所要年数が短縮されます。
　キャリア･コンサルティングの業務は、人材派遣会社や人材紹介会社のほか、一般企業や学校、あるいは公共職業安定所など、さまざまな場面で行われますが、特定の職業免許制度はないため、こうした資格を持つことは有意義です。
　レベル的には、平成28年に創設された国家資格｢キャリアコンサルタント｣の上位資格に位置付けられます。

【専門性】知識★★☆　技能★★☆　こんな試験

　2級･1級とも、学科試験と実技試験に分かれ、実技試験はさらに論述試験と面接試験に分かれます。
　試験は前期･後期の年2回ですが、前期では1級は行われず、後期では2級の学科試験は行われません。
　学科試験は、2級は4肢択一、1級は5肢択一のマークシート問題になります。
　実技試験の論述試験は、逐語記録(カウンセリング記録)や相談事例をもとに設問に対して解答する形式で、1級は必須問題と選択問題があり、選択問題は｢需給調整機関分野｣｢教育機関分野｣｢企業分野｣の3分野からの選択になります。
　実技試験の面接試験は、最初にロールプレイが行われ、その後で、ロールプレイの内容を踏まえた口頭試問(質疑応答)が行われます。ロールプレイでは、2級はキャリア･コンサルタント役、1級はキャリア･コンサルタントへの指導者役になって行われます。
　なお、学科試験･実技試験のいずれか一方のみ合格の場合は、翌年･翌々年度に行われる試験に限り、合格した方の試験は免除になります。

【目安】費用5～30万円こんな勉強

　まず受験資格として実務経験が必須になりますが、この場合の実務経験とは、相談者の求めに応じて行う相談業務であって、会社の業務指示のもとに行う入社面接や部下面接は該当しませんので、注意が必要です。
　2級については、参考書や問題集も市販されていますので、独学で勉強することもできますが、｢標準レベルキャリア･コンサルタント｣を目標資格としている特定の講座を受講すれば、実務経験の所要年数が短縮されるなどのメリットも受けられます。
　1級については、試験範囲に該当する適当な教材や講座はありませんが、面接試験でキャリア･コンサルタントへの指導能力も試されるように、単にキャリア･コンサルタントとしての知識や技能に止まらず、例えば企業内の能力開発制度や教育プログラムの設計･運営･評価に関するスキルなども修得が必要になります。

参考書･問題集
　 Amazon(本)
通信講座
　 [BrushUP学び]で探す(キャリアコンサルタントの通信講座)
スクール
　 [BrushUP学び]で探す(キャリアコンサルタントのスクール)

試験概要

◆主催団体
　 NPO法人　キャリア･コンサルティング協議会
◆試験科目
●2級
[学科試験]：(1)キャリア･コンサルティングの社会的意義／(2)相談実施等に係る諸理論及び諸制度／(3)相談実施技法／(4)相談実施の包括的な推進と効果的な実施能力
[実技(論述)試験]：キャリア･コンサルティング作業(相談実施等に係るスキル､相談実施過程において必要なスキル)
[実技(面接)試験]：ロールプレイ／口頭試問
●1級
[学科試験]：2級の(1)～(4)／(5)グループアプローチ／(6)教育指導／(7)事例指導
[実技(論述)試験]：キャリア･コンサルティング作業(2級の範囲のほか､グループアプローチ､事例指導)
[実技(面接)試験]：ロールプレイ／口頭試問
◆合格基準
●学科試験：70%以上の得点
●実技(論述)試験：60%以上の得点
●実技(面接)試験：基本的態度､面接力､評価力､方策実行力の4つの評価区分それぞれ60%以上の得点
※2級･1級とも同じ
◆合格率
学科･実技とも25～30%程度
※2級の場合