臨床工学技士

人工透析装置や心臓ペースメーカーを扱う国家資格です。

職種・業界:

臨床工学

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: 1月上~中旬
試験実施日: 3月上旬の日曜日
合格発表日: 3月下旬
受験地  : 北海道・東京・大阪・福岡
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★★☆  こんな資格

 医師 の指示にもとづいて、生命維持管理装置を操作する医療系の専門資格です。医師の指示にもとづく診療補助は、元来、看護師の独占業務ですが、生命維持管理装置の操作や保守点検には高い専門性が要求されるため、新たな国家資格として臨床工学技士が誕生しました。
 生命維持管理装置とは、人工呼吸器・人工心肺装置・人工透析装置・心臓ペースメーカーなど、人体の重要な生体機能を代替したり補助する医療機器になります。技術進歩が著しい分野でもあります。
 臨床工学技士になるには、大学・専門学校などで3年以上の臨床工学技師の養成課程を修業し、国家試験に合格して厚生労働大臣の免許を受けなければなりません。
 臨床工学技士の主な職場は病院や救急救命センター・透析クリニックなどの医療機関ですが、透析患者が今後増えていくこともあって、とりわけ地方では人手不足の傾向にあります。また医療機関以外では、医療機器メーカーへの就職もあります。

【専門性】知識★☆☆  こんな試験

 試験は、医学概論・医用電気電子工学・医用機械工学・生体物性材料工学など、医学系と工学系の科目について、午前(午前問題)と午後(午後問題)に分けて出題されます。
 すべての問題が、5肢択一のマークシート形式になります。
 科目別・問題別の合格基準はなく、総得点が60%以上であれば合格とされています。
 合格率は80%程度と高めですから、臨床工学技士の養成課程で学んだ成果を確認する試験、と言うことができます。

【目安】学習期間3年間、費用400万円程度(※専門学校の場合)こんな勉強

 大学の場合は4年制で、理工系や医療・保健系の学部の中に臨床工学科を設けているところが多いようです。
 専門学校の場合は3年制が大半ですが、ほかに1年制や2年制の課程を設けている学校もあります。看護学校や診療放射線技師理学療法士作業療法士などの養成学校で2年以上修業していれば1年課程、1年以上修業していれば2年課程を卒業することによって、臨床工学技士国家試験の受験資格が与えられます。
 臨床工学技士養成課程のカリキュラムは、基礎分野・専門基礎分野・専門分野の3つに大きく分かれます。
 基礎分野は主に1年次の履修で、物理・数学・化学といった自然科学に関する一般教養が中心になります。
 専門基礎分野は、臨床生理学・臨床生化学などの基礎医学分野と、応用数学・電気工学・情報処理工学などの基礎理工学分野の勉強になります。
 専門分野は、呼吸・循環・代謝の生体機能代行装置学など、臨床工学技士の専門領域に関する勉強です。
 最終年次には、学内実習や病院での臨床実習も行い、国家試験が公示される秋口からは受験対策の勉強が加わります。

参考書・問題集
  Amazon(本)

試験概要

◆主催団体
  厚生労働省
※試験実施機関は、公益財団法人 医療機器センター
◆試験科目
医学概論/医用電気電子工学/医用機械工学/生体物性材料工学/生体機能代行装置学/医用治療機器学/生体計測装置学/医用機器安全管理学/臨床医学総論
◆合格基準
全体で60%以上の得点
◆合格率
80%程度


 
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