ボイラー技士
大型ボイラーを運転・操作できる国家資格です。
職種・業界: | 設備・機械に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(業務独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(記述・論述あり) | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 各試験日の2ヵ月前から2日前まで | |
試験実施日: | [二級]:毎月 [一級]:4・5・7・9・11・1・2月 [特級]:10月 |
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合格発表日: | 各試験日の概ね1週間後 | |
受験地 : | 北海道・宮城・千葉・愛知・兵庫・広島・福岡 ※ほかに年1回、全都道府県で出張試験 |
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取得方法 : | 試験合格後に免許申請 ※申請時に実務要件等の証明書類が必要 |
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有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ こんな資格
燃料を燃やして水蒸気や温水を作るボイラーのうち、小型のボイラーを除く一定規模以上のボイラーを取扱うには、ボイラー技士の免許が必要になります。また、ボイラーを取扱う作業所は、ボイラー技士の中からボイラー取扱作業主任者を選任して、作業の指揮管理に当たらせることが法令で義務づけられています。
ボイラー技士の免許は、国家試験に合格して、免許証の交付を受けることによって取得できます。免許には「二級」「一級」「特級」の3つのランクがありますが、これらはボイラー取扱作業主任者を選任する際のボイラー規模に応じたランク分けであって、ボイラーの取扱いそのものは、最下位の「二級」であってもすべてのボイラーを取扱うことができます。
「二級」の試験は誰でも受験できますが、免許の交付を受けるには、18歳以上であることと、ボイラーの取扱いについて所定の実務経験か、これに代わる実技講習修了が必要になります。また、「一級」「特級」を受験するには、それぞれ下位級合格後に所定の実務経験が必要です。
なお、小型のボイラーは、職場での教育や技能講習修了によって無試験で取扱うことができますが、小型ボイラーを取扱っているビル・工場・病院・学校などでは、専門知識を持ったボイラー技士を採用・教育する傾向にあります。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
「二級」「一級」は5肢択一のマークシート方式ですが、「特級」では記述問題も加わります。
試験科目は、(1)ボイラーの構造に関する知識、(2)ボイラーの取扱いに関する知識、(3)燃料及び燃焼に関する知識、(4)関係法令の4科目で、全体で60%以上かつ各科目40%以上の得点が合格ラインです。
「特級」の場合のみ、過去2年以内に合格ラインに達した科目について、科目免除が受けられます。
試験は全国7地域の安全衛生技術センターで実施されるほか、全都道府県で出張試験が年に1回実施されます。
【目安】費用1~3万円程度(※二級の場合)こんな勉強
ボイラーの構造に関する知識は、熱や蒸気に関する基本的な事柄、ボイラーの種類・形式や、主要構造・附属設備・自動制御装置などの勉強になります。
ボイラーの取扱いに関する知識は、点火に始まる使用中の留意事項や、ボイラー用水の処理、清掃作業、点検の方法などの勉強です。
燃料及び燃焼に関する知識は、燃料の種類、燃焼方法、通風装置などの勉強です。
関係法令は、労働安全衛生法の用語や規程、ボイラー及び圧力容器安全規則などが対象となります。
「二級」レベルであれば、市販のテキストや問題集を使って独学でも習得できますし、日本ボイラ協会が主催する受験準備講習や通信講座を利用する方法もあります。
参考書・問題集
Amazon(本)
スクール
JTEX<ボイラー技士講座>
試験概要
◆主催団体
公益財団法人 安全衛生技術試験協会
◆試験科目
(1)ボイラーの構造に関する知識/(2)ボイラーの取扱いに関する知識/(3)燃料及び燃焼に関する知識/(4)関係法令
◆合格基準
各科目とも40%以上、かつ全体で60%以上の得点
◆合格率
二級・一級:40~50%、特級:30%程度
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ボイラー技士 |
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