毒物劇物取扱責任者
毒物劇物の製造・輸入・販売業者に必置の国家資格です。
職種・業界: | 化学に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(設置義務資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | 5月中~下旬 ※東京都の場合 |
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試験実施日: | 6~7月の日曜日 ※東京都の場合 |
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合格発表日: | 8月上旬 ※東京都の場合 |
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受験地 : | 全都道府県 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ こんな資格
人体に有害な毒物・劇物を製造・輸入・販売する場合は、工場や営業所ごとに、専任の毒物劇物取扱責任者を置いて危険防止に当たらせるよう、法律で決められています。毒物とは、半導体のシリコンなどに使われる毒性の強いもの、劇物は農薬や塗料などに使われる毒性のやや強いもので、医薬品や医薬部外品は除かれます。
毒物劇物取扱責任者になるには、薬剤師、工業高校などで応用化学を修業、毒物劇物取扱者試験に合格、のいずれかを満たす必要があります。
試験は都道府県単位で行われ、誰でも受験できます。「一般」「農業用品目」「特定品目」の3つの種別があり、「農業用品目」「特定品目」は扱える毒物・劇物が限定されるとともに、業種も輸入業・販売業に限定されます。
毒物劇物取扱責任者を必要とする職場は、主に化学関連の工場や輸入・販売会社などですが、このほかに、業務上毒物を扱うメッキ事業者や運送事業者などでも毒物劇物取扱責任者の設置が義務づけられている場合があります。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
試験は筆記試験と実地試験から成り、筆記試験は「法規」「基礎化学」「毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他取扱い方法」の3科目、実地試験は「毒物及び劇物の識別及び取扱方法」の1科目です。試験種目が農業用品目・特定品目の場合は、「法規」「基礎化学」以外の科目の、毒物・劇物の出題範囲が限定されます。
試験の実施については各都道府県に委ねられているため、実施方法も都道府県によって異なります。
東京都の場合は、筆記・実地とも、4肢択一のマークシート試験です。
【目安】費用1~5万円こんな勉強
法規は、「毒物及び劇物取締法」と同法施行令・施行規則が勉強の範囲です。
基礎化学は、化学式や化学反応など、主に高校の化学の基礎レベルの勉強です。
その他の科目は、毒物・劇物に関する各論や実務的な内容になります。
市販の参考書や問題集を使って独学でも勉強できますが、化学に自信のない方や初学者は、通信講座や講習会を利用するのが効率的です。
参考書・問題集
Amazon(本)
スクール
JTEX<毒物劇物取扱者講座>
試験概要
◆主催団体
各都道府県
※東京都の場合、東京都福祉保健局
◆試験科目(※東京都の場合)
●筆記試験
法規/基礎化学/毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他取扱い方法
●実地試験
毒物及び劇物の識別及び取扱方法
◆合格基準(※東京都の場合)
非公開
◆合格率
50%程度
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毒物劇物取扱責任者 |
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