ビジネス実務法務検定試験®
ビジネス法務の知識を評価する公的資格です。
職種・業界: | 法務・総務に関する資格 |
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資格の種類: | 公的資格 | |
試験方法 : | 筆記試験(記述・論述あり) | |
受験資格 : | 原則、だれでも受験可能 | |
受験申込日: | [7月試験]:4月中旬~5月中旬 [12月試験]:9月下旬~10月下旬 ※7月試験は3・2級、12月試験は3・2・1級 |
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試験実施日: | [7月試験]:7月上旬の日曜日 [12月試験]:12月上旬の日曜日 |
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合格発表日: | [7月試験]:8月上旬 [12月試験(3・2級)]:1月中旬 [12月試験(1級)]:3月下旬 |
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受験地 : | 全都道府県 | |
取得方法 : | 試験合格 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★☆☆ 社会生活★☆☆ こんな資格
契約や決済などの取引、会社組織の運営、不動産や知的財産の管理、そのほか営業活動にまつわるさまざな規制など、ビジネス活動に関わる法律知識や法的対応能力を評価する資格です。
試験は、ビジネスマン一般が対象となる3級・2級と、法務部門のスタッフが対象となる1級の3つの試験級に分かれます。3級・2級は誰でも受験でき、1級は2級合格が受験の要件となります。
企業のコンプライアンス(法令順守)が重視される昨今、有資格者は法律のマインドや知識を持っていることの証しとしてアピールできますし、1級取得者であれば法務部門への就転職にも有利です。
また、行政書士や司法書士などの法律家をめざす足がかりにもなります。
【専門性】知識★★☆ こんな試験
3級・2級は多肢選択のマークシート問題で、1級は論述問題になります。
3級は午前、2級は午後に試験が行われ、同一試験日に3級・2級を併願受験することもできます。
1級は午前に共通問題、午後に選択問題が行われます。共通問題は、民法・商法を中心とした論述問題が2問出題され必須解答となります。午後は、(1)取引上のトラブル処理、(2)第三者とのトラブル処理、(3)弁護士などの専門家への報告、(4)予防法務的対応、の4問が出題され2問を選択解答します。
1級については、各問題ごとに50%以上、かつ全体で70%以上の得点が合格基準ですが、それぞれの条件に今一歩で届かない場合、準1級として認定される制度もあります。
【目安】費用2~7万円(※2級の場合)こんな勉強
しごとに就くと、今まで誰にも教わらなかったさまざまなルールがあることに気づかされ、そうしたルールに漫然と従っていたり、ルールが分からずに戸惑ったり、あるいは思わぬ落とし穴にはまって痛い目を見たりします。
こうしたルールを一つずつ知り、意味を理解してしごとに臨めるようになる点が、ビジネス法務を勉強することのメリットです。
法律の解釈に関する抽象的な勉強ではなく、ふだんのしごとにも関係する法律実務の勉強になりますので、法律の初心者であっても、具体的なイメージを持ちながら勉強を進めることができます。
3級・2級のレベルであれば、市販の参考書や問題集を使っての独学も可能ですし、スクールや通信講座を活用して短期間で効率的に修得することもできます。
参考書・問題集
Amazon(本)
通信講座
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スクール
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試験概要
◆主催団体
東京商工会議所
◆試験科目
●3級
ビジネス実務法務の法体系/取引をおこなう主体/法人取引の法務/法人財産の管理と法律/債権の管理と回収/企業活動に関する法規制/法人と従業員の関係/ビジネスに関連する家族法
●2級
ビジネス法務の実務/取引を行う主体/会社取引の法務/会社財産の管理・活用と法律/債権の管理と回収/企業活動に関する法規則/会社と従業員の関係/紛争の解決方法/国際法務(渉外法務)
●1級
共通問題(民法・商法関連)/選択問題(実務対応能力)
※共通問題は2問を必須解答、選択問題は4問中2問を選択解答。
◆合格基準
●3・2級:全体で70%以上の得点
●1級:各問とも50%以上、かつ全体で70%以上の得点
◆合格率
3級:概ね70%、2級:概ね40%程度、1級:概ね10%。