福祉住環境コーディネーター検定試験®

高齢者・障害者のための住宅改修を提案する専門資格です。

職種・業界:

福住

資格の種類:
試験方法 :
受験資格 :
受験申込日: [7月試験]:4月下旬~5月下旬
[11月試験]:9月上旬~10月上旬
※7月試験は3・2級、11月試験は3・2・1級
試験実施日: [7月試験]:7月上旬の日曜日
[11月試験]:11月下旬の日曜日
合格発表日: [7月試験]:8月中旬
[11月試験(3・2級)]:1月中旬
[11月試験(1級)]:3月下旬
受験地  : 全都道府県
取得方法 : 試験合格
有効期限 : 生涯有効

【メリット】社内評価★☆☆ 独立開業★☆☆ 社会生活★☆☆こんな資格

 東京商工会議所が主催する公的資格で、身体が不自由な高齢者や障害者のために、段差のないバリアフリー住宅への改修、手すりの設置、必要な福祉用具の提案などを行うのが福祉住環境コーディネーターのしごとになります。住宅改修には、福祉・医療・建築それぞれの専門知識が必要ですが、福祉住環境コーディネーターは、ケアマネジャー建築士理学療法士などの各専門家との調整役になります。
 福祉住環境コーディネーター検定試験®は、3級から1級までの3つの試験級に分かれていて、基礎レベルの3級と実務レベルの2級は誰でも受験できます。専門レベルの1級は、2級合格が受験の要件となります。ホームヘルパー介護福祉士、1級では建築士などの有資格者が、しごとの幅を広げたり、専門性を高めるために受験するケースが多いようです。
 福祉住環境コーディネーターのおもな職場は、住宅リフォーム会社、建築事務所、福祉用具のレンタル会社ですが、実務経験を積んで独立し、住宅改修に限らず、公園・駅などのコミュニティ施設のバリアフリーを手掛けることも夢ではありません。
 なお2級以上の有資格者であれば、介護保険の適用申請の際に必要な「住宅改修が必要な理由書」を作成することが認められています。

【専門性】知識★★☆  こんな試験

 3級・2級は多肢選択のマークシート問題です。3級は午前、2級は午後に試験が実施されますので、3級・2級を同一試験日に併願受験することもできます。
 1級は、午前が多肢選択のマークシート問題で、午後が記述問題になります。記述問題は、住宅改修や公共施設の事例をもとに、プランニングについて100~300字程度で記述する問題や、図面問題などが出題されます。
 3級・2級では知識面にウエイトが置かれているのに較べて、1級になると実務的な要素が加味されて難易度も格段に上がります。

【目安】費用2~5万円(※3・2級の場合)こんな勉強

 勉強する内容は、大きく分けると福祉・医療・建築の3つの分野になりますが、なかでもウエイトが高いのは福祉の分野です。高齢者介護など福祉関連の実務経験があれば、勉強もスムーズにはかどります。
 東京商工会議所の公式テキストと市販の過去問題集を使った自学自習が、オーソドックスな学習スタイルで、3級・2級であれば暗記中心になりますので、独学でも合格できます。
 学習範囲が広範囲になりますので、初学者の場合は、通信講座やセミナーを利用して体系立てて勉強することをお薦めします。

参考書・問題集
  Amazon(本) Amazon(PCソフト)
通信講座
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スクール
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試験概要

◆主催団体
  東京商工会議所
◆試験範囲
●3級
(1)少子高齢社会と共生社会への道/(2)福祉住環境整備の重要性・必要性/(3)在宅生活の維持とケアサービス/(4)高齢者の健康と自立/(5)障害者が生活の不自由を克服する道/(6)バリアフリーとユニバーサルデザインを考える/(7)生活を支えるさまざまな用具/(8)住まいの整備のための基本技術/(9)生活行為別に見る安全・安心・快適な住まい/(10)ライフスタイルの多様化と住まい/(11)安心出来る住生活/(12)安心して暮らせるまちづくり
●2級
(1)高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境/(2)福祉住環境コーディネーターの役割と機能/(3)障害のとらえ方/(4)リハビリテーションと自立支援/(5)高齢者・障害者の心身の特性/(6)在宅介護での自立支援のあり方/(7)高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備/(8)障害別にみた福祉住環境整備/(9)福祉住環境整備とケアマネジメント/(10)福祉住環境整備の進め方/(11)福祉住環境整備関連職への理解と連携/(12)相談援助の実践的な進め方/(13)福祉住環境整備の共通基本技術/(14)生活行為別福祉住環境整備の手法/(15)福祉住環境整備の実践に必要な基礎知識/(16)福祉用具の意味と適用/(17)生活行為別にみた福祉用具の活用
●1級
(1)これからの社会に求められる福祉住環境整備/(2)福祉住環境コーディネーター1級の目標と役割/(3)地域で支える高齢者ケア/(4)地域で支える障害者ケア/(5)地域福祉の推進と福祉コミュニティ/(6)福祉コミュニティづくり/(7)ユニバーサルデザインの概念および沿革/(8)ユニバーサルデザイン環境の整備手法/(9)高齢者・要介護者向け住宅・施設の流れ/(10)高齢者住宅・施設の種類と機能/(11)障害者向け住宅および施設の種類と機能/(12)福祉住環境のコーディネートの実際
◆合格基準
●3・2級:全体で70%以上の得点
●1級:マークシート式・記述式それぞれ70%以上の得点
◆合格率
3級:40~60%、2級:30~60%、1級:5%程度。


 
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