管理栄養士
栄養士の上級国家資格です。
職種・業界: | フード・生活に関する資格 |
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資格の種類: | 国家資格(名称独占資格) | |
試験方法 : | 筆記試験(マークシートのみ) | |
受験資格 : | 実務要件あり | |
受験申込日: | 1月上~中旬 | |
試験実施日: | 3月中旬の日曜日 | |
合格発表日: | 5月上旬 | |
受験地 : | 北海道・宮城・東京・愛知・大阪・岡山・福岡・沖縄 | |
取得方法 : | 試験合格後に免許交付申請 | |
有効期限 : | 生涯有効 |
【メリット】社内評価★★☆ 独立開業★☆☆ 社会生活★☆☆こんな資格
栄養士と同じように、給食の献立作りや栄養管理、病院での栄養指導などが専門領域ですが、栄養士よりも高い専門性をもって特定の業務に就くことができる上級資格になります。
たとえば、病院や介護施設などで医学的な管理が必要な食事を一定基準量以上提供する給食施設は、管理栄養士を置くことが義務づけられています。また、病院で行う栄養指導も、管理栄養士が行う場合は健康保険が適用されるため、病院への就職は栄養士よりも有利になります。
管理栄養士になるには、国家試験に合格して免許を取得しなければなりませんが、受験資格を得るには、管理栄養士の養成課程のある大学・専門学校などで4年間の専門教育を履修するか、あるいは栄養士として所定の実務経験を積む必要があります。後者の場合の実務経験は、卒業した栄養士養成課程の修業年限に応じて年数が決められており、2年制卒であれば3年以上の実務経験、3年制卒は2年以上、4年制卒は1年以上となっています。
なお、食品衛生責任者の資格や、5年以上のキャリアで介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験資格が得られる点は、栄養士と同様です。
【専門性】知識★☆☆ こんな試験
試験は午前・午後の1日がかりで行われ、管理栄養士に必要な9つの分野の基本的知識と、状況設定問題による応用力が試されます。
配点のウエイトとしては、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」「食べ物と健康」「臨床栄養学」の3分野が高く、全体の4割強を占めます。
状況設定問題とは、年齢・性別・病名・検査値などの状況設定のもとで、栄養管理や栄養指導の方法を問う問題ですが、問題はすべて5肢択一のマークシート方式になります。
合格率は概ね30%程度ですが、管理栄養士養成課程修了者と、栄養士実務経験による受験者とでは合格率に大きな開きがあり、前者の場合は80%程度、後者の場合は10~15%程度になります。
【目安】費用3~15万円程度(※スクール・通信講座の場合)こんな勉強
管理栄養士の試験分野は、基本的には栄養士の学校で勉強する専門分野と大きな違いはありません。
したがって、栄養士の免許を持っている方が管理栄養士の試験勉強をされる場合は、学校時代の勉強をもう一度復習しなおすことになります。
ただし試験では、臨床栄養学などいくつかの科目については深い知識が問われますし、各分野の出題傾向を押さえておくことや、状況設定問題の解法を習得しておくなど、試験内容に応じた勉強が必要です。
働きながら独学で習得する自信がない場合は、スクールや通信教育を受講する方が確実であり効率的でもあります。
なお、管理栄養士の専門学校で一から勉強する場合は、4年間で500万円程度の学費が必要になります。
参考書・問題集
Amazon(本)
通信講座
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スクール
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試験概要
◆主催団体
厚生労働省
◆試験分野
社会・環境と健康/人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/食べ物と健康/基礎栄養学/応用栄養学/栄養教育論/臨床栄養学/公衆栄養学/給食経営管理論/応用力試験
◆合格基準
全体で60%以上の得点
◆合格率
概ね30%程度
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